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 もちろん、任天堂以外のゲーム開発会社もさまざまな作品を発売予定である。ドラクエのオンラインゲームがひとりで遊べるようになった『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』や、濃密なストーリーやグラフィックが評価された『十三機兵防衛圏』、そして擬人化された刀剣たちが戦う『刀剣乱舞無双』などが登場する。

 任天堂の人気タイトルもあり、さまざまなファン層を引きつける他社のゲームもあり、そしてこだわりのインディーゲームも揃っている。ソフトが充実すればするほど、Nintendo Switchは売れてゆく。

 2022年にはNintendo Switchの売上はWiiを超え、ニンテンドーDSの1億5402万台に迫るようになるかもしれない。それほどまでに勢いがあるゲーム機なのだ。

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そんなNintendo Switchにも課題が…

 とはいえ、Nintendo Switchにも気になる点はある。まず発売から4年8ヶ月以上も経過しているため、スペックが物足りなくなっているのだ。

 ゲーム機は時間が進むたびにより高いスペックになっていく。たとえば2014年1月に発売されたPlayStation 4は2016年11月に上位機種であるPlayStation 4 Proが発売され、よりよいゲーム体験が楽しめるようになった。

2021年10月にNintendo Switch(有機ELモデル)が発売されたが、こちらは主なスペックに変化はない 画像は任天堂公式サイトより

 一方で、Nintendo Switchはいまのところ上位機種も出ていないし、そもそも発表すらされていない。しかしゲームソフトはより高いスペックを求めるようになっていくため、一部のNintendo Switch版タイトルは品質を落として移植することになる。

 人気のバトルロイヤルゲーム『Apex Legends』は画質を極めて落としてなんとか配信にこぎつけたといった印象で、ほかのタイトルでも一部演出が削られていたりするケースも。もともと性能の高くないNintendo Switchは、年月が経つにつれてそれがより目立つようになっている。

 ゆえにいつNintendo Switchの上位機種が出るのか、あるいはユーザーの分断を防ぐためにあえて出さないのかなど、このゲーム機の今後については注目が集まっている。はたしてNintendo Switchは、爆発した人気をどこまで伸ばせるのだろうか。ここからさらに成功すれば、家庭用ゲーム機の大きな歴史として語り継がれるだろう。