インディーゲームの台頭と…
据え置き機のゲームを携帯できるようになったことで、Nintendo Switchは意外な役割を持つようなった。それは「インディーゲームを遊ぶゲーム機」というものだ。
インディーゲームとは、大手開発会社から独立した人たちや、個人や少人数によって開発されるゲームである。規模こそ小さくなるものの、個人のこだわりや信念が作品に込められていたり、大手ゲーム会社ではまず作れないような挑戦的な作品が登場したりするのが魅力である。
数々のインディーゲームが開発・販売されている海外はもちろん、日本でもインディーゲームへの注目は年々高まっている。たとえば講談社は、年間1000万円支給して好きなゲームを作ってもらう支援プロジェクト「ゲームクリエイターズラボ」を実施している。また、世界で2億本も売れ、ゲームソフトの売上のギネス記録を塗り替えた『マインクラフト』もインディーゲーム。非常に可能性がある市場なわけだ。
インディーゲームはPC向けに展開されるケースが多いのだが、やはりそれではプレイヤー数の増え方に限界がある。より多くの人に遊んでもらうためには家庭用ゲーム機でも販売しなければならない。そこで最適なのがNintendo Switchなのである。
Nintendo Switchは非常に売れているゲーム機であると同時に、ハイブリッド制のためにより多くのユーザーが持っているゲーム機でもある。インディーゲームという存在を知らなかった人たちが新たなゲームと出会う場所にすらなっているわけだ。
ユーザーとしても、ゲームの選択肢が増えるのは非常に素晴らしいことである。より多彩なソフトラインナップがNintendo Switchそのものの価値も高めているといえる。
2022年に控えるソフトラッシュ
任天堂はこれから先もNintendo Switchの展開を行っていく予定で、「ライフサイクルはまだ中盤に入ったあたりだ」と語られている。実際、2022年もNintendo Switchでさまざまなゲームが発売される予定だ。
来年の注目タイトルはかなり数が多い。2413万本も売れた『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の続編、ポケモンシリーズの新たな挑戦となる『Pokémon LEGENDS アルセウス』といった巨大タイトルも控えている。
子供にも人気のあるカービィが3Dアクションになった『星のカービィ ディスカバリー』、そして対戦アクションゲームとして確実に人気を集めている『スプラトゥーン3』など、間違いなくヒットするであろう作品が目白押しだ。