昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

――この前の話だと杖をつかないで動画のように歩くのは、3年前ぐらいから厳しいとのことでしたが。

「ああ、厳しくなってきてますわ、たしかに昔みたいにすっとはいかんわね。ただ距離だって数十メートルなんてとんでもないですよ。たぶんこの動画もこける寸前やと思いますよ。障害で立ち上がれないとか歩けないとか、そういう人たちが使っているのが車いすだと思っているかもしれませんが、実際はそうじゃないですね。私より歩ける人でも、車いすを使っている人もいますし。やっぱり距離の問題ですよね。100メートルいけても、その先行きようがないですからね。その辺を理解してほしいなと思います」

A氏の撮った動画より

 直撃取材の後、長谷氏から記者のもとへSMSが届いた。手紙や直撃取材では、歩けるほど痛みを抑える強い薬については《使った場合は記録してありますが、近年は使ってはいないと思います》などと主張していたが、こう翻した。

《あの日は、脚に負担をかける可能性があったので、ステロイド剤とトラムセットを朝、追加で飲んでいます》(11月30日)

専門医は「歩けないことを誇張している」

 こうした長谷氏の言い分と手術歴、歩いている動画について、日本整形外科学会の専門医であるB医師に意見を求めた。B医師は「ご本人の主張やYouTubeにアップされている動画は、歩けないことを誇張しているように見える」と見解を述べた。

「昔の病でステロイド剤を使用し、時を経てその影響で歩行困難になるという病状の経過は十分理解できます。

 ただ車から自販機まで歩く動画を見る限りだと、スムースに歩いている印象です。本人がいうように膝の動揺性があれば、装具をつけると膝の動揺性が減ります。ですから、装具を付けていれば動画に撮影されている程度は本来問題なく歩けるのでしょう。トラムセットは毎日服用できる薬なので、彼がいう膝折れが痛みで力入りづらいというものであれば、鎮痛剤で対処可能でしょう。

 一方で、長谷氏が車に掴まりながら歩くYouTube動画を見ると、この状態で5メートル歩くことも困難であるように見えます。手術後、ある程度期間が経っているので、急に歩けるようになるとは考えづらい。ですので、すり足で歩いたり車いすで転んで立ち上がれなかったりするYouTube動画には、ある程度の誇張はあるのではと思います」

長谷基弘氏がアップしている写真

 芦屋市議会で盛り上がった“車いすパフォーマンス疑惑”。刑事告訴については「さすがにやり過ぎ」、「徳田市議は皆が思っていたことをつい声に出してしまっただけ」と擁護の声も上がっている。前代未聞の車いす市議をめぐる騒動は、どう決着を迎えるのだろうか。

流出動画はこちら

その他の写真はこちらよりご覧ください。

この記事の写真(23枚)

+全表示

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー
z