立ち食いそば屋のサイドメニューといえば、いなり寿司、おにぎり、ミニカレーだ。サイドメニューに力を入れている店も多い。

 老舗鰹節問屋の中弥商店が経営する三越前の「そばよし」には「粉かつお」があり、ごはんにそれをかけて食べる「おかかごはん」は秀逸だ。日暮里の「一由そば」にはしゃりが紅ショウガで染まった「ゲソ寿司」がある。そして、今回紹介するのが市ヶ谷にある「瓢箪」の「ミニどんぶり達」だ。

市ケ谷駅からすぐ!

つゆとの相性がいい紀州屋製麺の茹麺

「瓢箪」は市ヶ谷駅から30秒で到着する。10人も入れば一杯になる小さな店で、昼時はいつも大混雑となる。テイクアウトもできるので女性のお客さんも多い。日テレが近いせいか有名人も来るそうで、田原総一朗さんや徳光和夫アナも時折顔を出す隠れた有名店というわけである。

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 かき揚げやごぼう天などの天ぷらは自家製だし、つゆもかつお節などの出汁を引いた本格的なもので、濃い目の返しと一体になって立ち上る香りが食欲をそそる。温かいそば・うどんは紀州屋製麺の茹麺だが、つゆとのバランスがよい。

てんこもりのかきあげそば 430円

「かき揚げそば」430円は一番人気だ。カレールーとつゆを合わせた餡がかかった「カレーそば」460円も立ち食いのレベルとは思えない味である。個人的には「かけそば」の食券を買って現金でごぼう天100円を払って注文する「ごぼう天そば」410円はイチオシメニューだ。