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決定的に違う報道陣の数

 対照的になるのは、佳子内親王殿下のご結婚かもしれない。佳子さまは、19年の文書で姉の眞子さんについて触れながら、御自身の結婚観を明かしている。

「私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」

 この言葉から、佳子さまは眞子さんと同様に、皇室の慣例にとらわれずに自由な選択をなさる可能性もある。

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 御自身の結婚のお相手についても記者から質問が及ぶと、

「相手がいるかについてですが、このような事柄に関する質問は、今後も含めお答えするつもりはございません」とプライバシーを強調するお答えをなさることもあった。

2021年12月5日、上皇ご夫妻にあいさつをされた愛子さま ©JMPA

「佳子さまは、高校生のころから海外に住みたいというご希望をお持ちでした。日本の過剰ともいえる警備やメディアの対応を重荷に感じられてきたといわれています」(元秋篠宮邸関係者)

 愛子さまは、皇太子家(天皇)の長女として眞子さんと佳子さまよりも、さらに多くの警備とメディアに囲まれてきた。陛下もまた、将来の天皇として幼いころからメディアに注目されてきたが、決定的に違うのは報道陣の数だった。おそらく愛子さまは、歴代で最も多くのマスメディアの目にさらされてきた皇族といっても過言ではない。

結婚後も公務の可能性

「皇女」の案が突然出てきたのは、2020年11月24日の事だった。皇女制度とは、女性皇族が結婚後も公務を続けられるように特別職の国家公務員とするものだ。眞子さんのご結婚が実現に向けて動き出したといわれる秋篠宮皇嗣殿下の55歳の誕生日会見。お2人の「結婚することを認める」と述べられたことが報道される直前だった。このタイミングで出てきた新制度案だけに、眞子さんのご結婚と無関係とは言い切れないだろう。