2021年(1月~12月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。ジャニーズ部門の第3位は、こちら!(初公開日 2021年9月11日)。

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 かつて、ジャニーズは国民的アイドルの宝庫だった。SMAPやTOKIO、V6、嵐など、地上波ゴールデンタイムに冠番組を持ち、メンバーは人気ドラマの主演に抜擢され、大手企業の広告塔にもなっていた。最盛期にはジャニーズはアイドルの代名詞だった。

SMAP ©文藝春秋
嵐(Johnny’s netより)

 しかしこれらレジェンドアイドルグループは、解散や活動休止、メンバーの脱退などの憂き目に遭い、活動が縮小。一時期に比べると、いまのジャニーズには彼らほどの知名度があるタレントは残念ながらほとんどいない。

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CDが売れない時代のうえ、特撮もの・朝ドラへも出演が難しい

 ジャニーズの勢力が弱まっている理由はいくつかある。

 まずは1990年代などに比べてCDが売れなくなったこと、テレビを観ない人が増えていることなどの時代的な変化が当然ながら存在するだろう。ジャニーズのビジネスモデルは、CDの流通やテレビ露出にかなり依存してきたため、路線変更が出遅れた感は否めない。

 また、近年のブレイク俳優のセオリーに乗れなかったこともあるかもしれない。佐藤健、菅田将暉、松坂桃李、千葉雄大、吉沢亮、竹内涼真、福士蒼汰、綾野剛、竜星涼、磯村勇斗、志尊淳、山田裕貴などは、みんな「戦隊・ライダーなどの特撮ヒーロー→朝ドラ」という流れで、お茶の間の知名度を上げてきた。

 しかし特撮ヒーローシリーズも朝ドラも、基本的に遠方も含めたロケ撮影が中心で、かつ放送が長期にわたるため、撮影期間の拘束が非常に長い。コンサートツアーで全国を回るジャニーズがそのスケジュールを確保するのは至難の業だ。過去に朝ドラのメインキャストになったのは『あぐり』の生田斗真や、『純と愛』の風間俊介など“俳優枠”を除くと、『青春家族』の稲垣吾郎と、『てるてる家族』の錦戸亮くらいだった。

生田斗真(Johnny's netより)

『ウルトラマンティガ』主演なのに黒塗りされていたV6長野博

 そのうえ、特撮ヒーロー物や朝ドラでは、“ジャニーズならではの問題”も起きがちだ。長野博が『ウルトラマンティガ』で主演を務めたことがあったが、電子書籍『ウルトラ特撮PERFECT MOOK ティガ編』(講談社)で長野の顔写真が黒塗りされているとTwitterで話題になったのだ。また、特撮モノは再放送されることも多いが、その度にSNSではこうした声があがる。

V6。一番右が長野博(Johnny’s netより)

 

《地上波に流す度にダイゴ(V6長野博)と『TAKE ME HIGHER』(※V6の楽曲)を消すの何なん? 事務所利権は分かるが、編集で一切の存在を消して犯罪者みたいな扱いしやがって》