1ページ目から読む
4/4ページ目

 立ち歩く子どもにはクレヨンしんちゃんの真似して「おい、座れよぉー」って言えばパッと座る。わかりやすいものをやろうというのも愛だし、それを喜んで受け取ってくれる園児も愛。やっぱり愛がないとうまくいかないですね。両方の愛があったら、うまくいくんだなっていう。 

他の人がやるのを見て、「できるかも」と思ってみる

――『ボキャブラ』、『筋肉番付』、改名に書道……愛は徐々に噛み合いだしてきていますか? 

おさる そうですね。しかしこう並べてみると、変なおじさんだな(笑)。 

ADVERTISEMENT

前澤友作氏のモノマネも披露していただいた

――ブログを拝読したら、書道以外にも、バイオリンやポールダンスもやられているとか。テレビの企画で未知の場所に連れて行かれ続けた結果、色んなことを試すようになったのでしょうか、それとも元から色んなことに興味があったのでしょうか。 

おさる 小さい時から目についたもの全てできると思っちゃうんですよ。ポールダンスで、ヒューマンフラッグという技があるんですけど、それをたまたま動画で見たら「できるかも」と思ってしまった。というか、できるまでやっちゃう。同じ人間なんだからできるだろうと。 

――子どもにはそういう自信をつけさせてあげたいものです。 

おさる 子どもにもずっと言ってますよ。「簡単だって思ってみよう」って。それで「できるー」って言わせる。細胞に思い込ませるんです(笑)。簡単だと思い込めば、「なんでできないんだろう、理由があるはずだ」と研究するでしょ。 

 

――小さい時に感じてた「無限の可能性」が、いったん『ボキャブラ』で凹んで、紆余曲折あってまたシンプルな思考に戻ってきたという感じでしょうか。 

おさる そうですね。僕の課題は、子供に対して「できる、簡単だよ」って言ってるのを、そのまま自分でやれってことですね。自分で「お笑いできる、やる、頑張る、OK」ってやらないと(笑)。

 芸能界には才能ある人がいっぱいいます。でも才能ってよくわからないものなんですよ。

 自分に才能あるとは思ってないけど、それもわからないから、その時その時でなんかしらは対応したいと思って、今までやってきた気がします。

 

写真=松本輝一/文藝春秋

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。