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ビッグダディの三女が語る、壮絶すぎる大家族の日常「放送翌日には飛び蹴りされたり、家にナイフが刺さった肉が届くことも」

ビッグダディの三女が語る、壮絶すぎる大家族の日常「放送翌日には飛び蹴りされたり、家にナイフが刺さった肉が届くことも」

ビッグダディの三女・林下詩美インタビュー#1

note

やりたい放題勝手にやってる父親ってよく言われるんですが…

——TVの印象とギャップを感じることはあるのでしょうか。

林下 ありますね。特に父は、結構損していると思います。もちろん不器用だし、口下手なので、マイナスに取られるのもわかるんですけど、実際は子供たちを最優先に考えてくれるんですよ。やりたい放題勝手にやってる父親ってよく言われるんですが、何かある時は必ず私たちに聞いてくれるんです。結婚するときや離婚するときは、家族会議を開いて「どう思うか?」と。誰か一人でも反対したら「じゃあやめる」と。だから父への信頼はすごいあるし、みなさんの思っているイメージとかなり違うんです。

小さい頃の詩美さん

 父も365日怒っているわけではないし、そこまで頑固でもなかったりする。仲良くみんなでご飯を食べている日の方が圧倒的に多いけど、それじゃ見られないじゃないですか。どうしても何か起こった日とか、喧嘩している時の映像が使われる。そうすると、毎日こんなに事件がある家庭なのかって思われるけど、それは365日のほんの数日でしかないんですよね。

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 だからといって出なければよかったとは思っていないです。「ビッグダディやばいやつだ」と思う人はそれでいいし、一番近くにいる子供達が幸せだと思えればいいんじゃないって。父も放送の中で「俺はこういう人間だ。これ以上でもないしこれ以下でもない」と言っていましたが、言葉の通りまっすぐな人なので。

——ビッグダディの教育論は、どのようなものだったのでしょうか?

林下 特にこれっていうのはないけど、父が一番っていうのはありました。10人以上も子供がいると、一人一人に細かく目を向けていられない。だからとにかく父の言うことが絶対なんです。父がこう言ってたから、こうだと。出されたご飯は食べるとか。目の前のものを食べないと、ご飯はない。だから好き嫌いはあまりないですね。

 あとは、うちの兄弟も上下関係が厳しかったので、上の兄弟が第二のお父さん的な役割を担っていました。買い物に行ったら下の子が必ず荷物を持つとか、料理が得意な次男がご飯を作ったりとか。そうやって兄弟の中で役割分担していました。

——いつもそうめんを食べている印象がありましたが、林下家はご飯よりそうめん派だったとか?

林下 いえ、基本的には畑で採れたものを食べていました。主食はご飯でしたが、高いじゃないですか。食べ盛りの子供が何人もいるとすぐになくなっちゃう。だから小麦粉も多かったですね。

 たまたま視聴者の方に、差し入れでそうめんをもらったことがあったんです。それでそうめんをたくさん食べている姿が放送されると、視聴者のみなさまから、ありがたいことにそうめんが送られてくるんですよ。きっとあの子達は、そうめんが好きに違いないと。実際は送られてきたから食べていたんですが(笑)。

小さい頃の子供たち

 大家族での食事は、「3食戦争」でしたから。畑で採れたキャベツ炒めを大皿に出され、よーいどんで早い者勝ちみたいな感じです。お好み焼きにキャベツ以外の具があったことも、大人になってから知りました。

——他の大家族の方に話を聞くと、放送翌日は中指を立てられるなど、反響が多いようですが、そういうことはありましたか?

林下 ありました。父が買い物帰りに歩いていると、知らない人から飛び蹴りされたり、家にナイフが刺さった肉が届いたり。普通だったら怖いって思うのかもしれないけど、笑いながら「こういうことあるんだねぇ」って。何があってもポジティブに解釈してしまう部分はありますね。

写真=三宅史郎/文藝春秋

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