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「これをイジメと言わず何をイジメと言うのかというぐらい辛いことが記載されていた」《旭川14歳少女凍死事件》調査のキーマン・今津旭川市長が“決意”の独占インタビュー60分

「これをイジメと言わず何をイジメと言うのかというぐらい辛いことが記載されていた」《旭川14歳少女凍死事件》調査のキーマン・今津旭川市長が“決意”の独占インタビュー60分

旭川14歳少女イジメ凍死事件 ♯26

genre : ニュース, 社会

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これはイジメであるという判断をした理由

――イジメ事件の真相究明を進める市長の意向は議会で受け入れられていますか。

今津 今回の事案は議会の方だけではなくて、国民の多くの方がやはりイジメと思っていたと思うんです。ただ、議会質疑でも、「行政の判断として第三者委員会の調査を待つしかない」というようなことが繰り返されていた。私はやはり真実は明らかにしていくべきだという思いの中で、自分としてはこれはイジメであるという判断をさせていただきました。議員の先生方も、解決したいという思いは同じだと思っています。ただ、いろんな考えを持っている先生もいらっしゃいますから、できうるかぎり理解を得られるよう問題解決に向けて全力を尽くしてまいります」

イジメの被害を伝えるメモ

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 年の瀬、旭川市に降り積もった雪はコンクリートのように固く、氷のように冷たい。雪に埋もれた爽彩さんが見つかり、まもなく1年を迎えようとしている現在も「第三者委員会」の調査は続いており、彼女が「イジメを受けていたかどうか」の結論すら出ていない。遺族の時間は14歳の少女が消えた厳しい北の冬の夜で止まったままである。

遺体が見つかった公園にある献花台には今も多くの人が訪れるという ©文藝春秋

◆ ◆ ◆

 中学2年の少女を死に追いやったのは、誰か?

 凄惨なイジメの実態、不可解な学校の対応――。遺族・加害者・関係者に徹底取材した文春オンラインの報道は全国的な反響を呼び、ついに第三者委員会の再調査が決定。北の大地を揺るがした同時進行ドキュメントが「娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件」として書籍化。母の手記「爽彩へ」を収録。

娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件

文春オンライン特集班

文藝春秋

2021年9月10日 発売

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

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