昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

genre : ニュース, 社会

なぜ第三者委員会の調査が遅れているのか?

――遺族が要望している来年2月13日までに調査結果をまとめることは可能ですか。

今津 現在、全ての結果をまとめることは非常に厳しいと報告を受けていますが、ある程度ご遺族が望んでいる2月までの報告の中で、イジメの認知と合わせて、旭川市教育委員会が諮問している4項目(1、いじめの事実関係の調査と検証 2、当該生徒が死亡に至った過程の検証 3、学校と市教委の対応調査と課題検証 4、今後の再発防止策)に関しても、来年度内には見通しを明らかにしていただきたいという気持ちはあります。

――なぜ、調査が遅れているのでしょうか。

今津 市長に就任して、ご遺族と代理人弁護団の方とは定期的にお会いして意見をお聞きしています。これまで第三者委員会、市教委とご遺族側がしっかりとコンタクトを取れていたかといえば、そうとはいえない状況でした。初期段階の行き違いがずっと尾を引いている感じで、ご遺族の市教委への不信感なども正直ありました。

――現在はどのような状況ですか。

今津 私がご遺族と弁護団の話を聞いて、市教委、第三者委員会との橋渡しになって今に至っています。双方が直接話し合う場を作ったことによって、以前よりも風通しがよくなったと感じています。市教委に対する誤解も解けて、市教委側もご遺族の意向を受け入れて、前向きな関係になってきていると思います。最近ではご遺族の意向も踏まえ、第三者委員会のメンバー交代もありましたし、調査も進展し始めています。

廣瀬爽彩さん

イジメの問題を市教委だけで扱うのは、やはり問題だと思う

――問題と感じている部分はありますか。

今津 やはり第三者的な視点がこのイジメの問題に関しては必要だと考えます。視察した大津、寝屋川ではまさに市長部局で、例えば監察課と言われている部署を作り、そこでイジメ、あるいは人権の問題に対応している。イジメの問題を市教委だけで扱うということは、やはり問題だと思います。

――2019年当時に廣瀬爽彩さんが在籍していた小中学校の約800人にアンケート調査を実施し、関係する教職員の聞き取り調査が始まりました。しかし、直接関わったとされる生徒らの聞き取り調査には未だに至っていないと聞いています。

今津 そのように報告を受けています。

――第三者委員会から上がってくる進捗状況は随時、市長に報告がありますか。

今津 第三者委員会と市教委のやりとりの中で都度報告を受けています。その内容というのはアンケートが集まったことですとか、これから関係児童生徒にヒアリングを進めていくとか、そういう事実しかない。調査内容ではなく進捗状況が伝わってくるだけです。

z