1ページ目から読む
4/4ページ目
“反日パフォーマンス”も検討していたが…両候補の”対日観”
投票日は3月9日。
これだけ冷めた世論がどんな結果をもたらすのか予測はできないが、いずれの候補が新大統領になっても、日韓関係は厳しい状態が続くと見られる。
昨年末、両候補は相星孝一駐韓日本大使と面会し、李候補は日韓の「未来志向での協力」を訴え、尹候補は2011年から途絶えている「日韓のシャトル外交(両国首脳が相互に訪問)復活」を語った。
しかし、そもそもふたりの“対日観”というのがよく見えてこない。
対日強硬派といわれる李候補だが、その発言はころころと変わる。尹候補に支持率で先行されていた劣勢の時期には、日本を刺激するような“反日パフォーマンス”も念頭に入れていたといわれるが、結局、世論の共感は得られないと判断されたという。しかし、大統領に就任後に突発的な行動に出る可能性は十分にあるだろう。
対して、尹候補ならば日本との関係も協力的なものになるのではないかという見方もあるが、現与党の議席数が過半数を上回る現況では国会運営の舵取りは厳しいとみられる。