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『東大王』紀野紗良さんが明かす、北海道での東大受験を乗り切った“スマホルール”の極意〈1日1時間リビングだけで〉

東大王・紀野紗良さんインタビュー#1

2022/01/14
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――お聞きしていると、スマホと上手に付き合って受験を乗り越え、今に至る感じがします。サークルの連絡がたくさん来るのは大変でしょうけど、東大生になれたからこそ縁があったサークルですものね。それに、他の大学へ行っていたら『東大王』出演もなかったわけですし。

紀野 そうですね。

最近困ったのが卒業式の袴選びです

――大学生活についても教えてください。東大は女子学生比率の低さ(学部生で19.7%)がニュースにもなりますが、学生生活を通して良し悪しを感じることはありましたか。

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紀野 私のいる農学部は、理系学部の中では女子が多い(24.8%)のですが、それでも少数派です。女子の友だちが少なくなってしまうのは、あまりうれしくないところです。他大に進んだ中高の同級生が女友だちとよく遊んでいるのを見ると、いいなと思います。

――他大のほとんどは、東大よりうんと女子比率が高いですものね。

紀野 はい。最近困ったのが、卒業式の袴選びです。母から「東大の友だちと見に行けばいいじゃない」と言われたのですが、東大の女友だちで暇そうな人がいないので、一人で見に行きました。

――もともと女子が少ないうえに、皆さん忙しそうですもんね。

紀野 そうなんですよ。それぞれ目標に向かって、自分なりの時間の使い方をしているので。誘えば来てくれただろうと思いますけど、色々気にした結果「一人でいいや」となりました。

東大の女の子ともっと仲良くしたい

©佐野円香/KADOKAWA

――ソロ活動が大学生になって増えたなという実感はありますか。

紀野 増えましたね。もともと一人でも全然問題ないタイプではありますが、基本一人でいますね。コロナ禍というのもあるかもしれません。大学はオンライン授業がメインで、研究室くらいしか行かない日々ですし。だから一人でご飯を食べるし、遊びに行くのも一人が多くなっています。

――コロナ禍で同じように思っている学生さんは多いかもしれませんね。紀野さんの場合はさらに、東大に女子が少ないという事情も絡んで。

紀野 そうなんですよ、私も女の子と一緒に遊びたいんですよ! でも、出会いがほぼないので……後悔しているのが、東大女子が多いサークルにも入ればよかったなということです。私が入ったサークルは他大の女子なら結構いて、その子たちと話すのもすごくうれしいんですけど、欲を言えば東大の女の子とももっと仲良くしたい。それだけに、『東大王』は女の子が多いのがとてもうれしいところです。

――サークルの代わりというか。

紀野 貴重な女友だちができました。

後編に続く)

『東大王』紀野紗良さんが明かす、北海道での東大受験を乗り切った“スマホルール”の極意〈1日1時間リビングだけで〉

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