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依存症子が明かした“堕ちたきっかけ”「女子高生時代にイラン人から『痩せる薬あるよ』と…」《整形、薬物、闇カジノ…依存症のリアル》

依存症子に『文春オンラインTV』が直撃インタビュー! #1

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吐瀉物がレインボーに 「毒キノコ」の恐るべき効用

――でも、1回それをやってしまうと忘れられない?

依存症子 それはセックスの時に使うので、普段はあまり使いません。セックスの時に割って、2人でにおいを嗅いでという感じ。「毒キノコ」も普通に売ってたんですよ。

――いわゆるマジックマッシュルーム。

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依存症子 そうです。「これは観賞用です。食べないでください」って書いてあるんです。でも、そういうふうに書いてあるということは「食べろよ」っていうことで、「食べて使ってね」みたいな感じで売っていて。すごくまずいんですけど、食べるとLSDに近いような幻覚が見えたりする。人にもよるみたいですが、私は体に合っていました。でもマジックマッシュルームはすごくまずいので、気持ち悪くなって吐いちゃったりするんです。すると吐瀉物がレインボーに見えたりとか……。

©️文藝春秋

――それはどれぐらい続くんですか?

依存症子 マジックマッシュルームは4時間効いていればいいほうですかね。

――4時間も効くんですね。

依存症子 その間は家から出ませんでした。車を運転したらヤバいと思って。本当に人を轢かなくてよかったなって今思います。違法薬物を使っている時は運転しちゃいけないっていうブレーキはあったんですよね。これで運転したら自分も死ぬし、一緒にやってる友達も死ぬなって。それだけは仲間内でも、「これやってる時は外出るのやめよう」っていう暗黙の了解みたいなものがありました。

幻覚がひたすら見えるLSD「小指の先くらいの紙片が2万円」 

――そこはブレーキがあったんですね。ほかの薬物はどうでしたか?

依存症子 私が一番好きだったのは、LSDだったんですよ。ただ、高いので。

――いくらぐらいだったんですか?

依存症子 小指の先くらいの小っちゃい紙片なんですけど、私が買っていた頃は1万5000円から2万円とかしました。

――そんなにするんですね。何がよかったんですか?

依存症子 幻覚がひたすら見える。私はそれが楽しかったほうで。これも楽しみ方は人によると思います。覚醒剤が好きな人もいれば、大麻が好きな人もいるし。私はどちらかというと幻覚を見るのが好きだった。

――罪の意識はなかったんですか?

依存症子 全くないです。誰に迷惑をかけているわけでもないし。自分の責任だ、ぐらいのことを言ってたんですよね。考え方が子どもで。別に誰に注射で打ったわけじゃないし、誰にも迷惑かけてない、自分が楽しんでる、自分たちが楽しんでる、だから別に悪いことじゃないよね、みたいな。

ソープランドで働いていた頃

――誰かに咎められることはなかったんですか?

依存症子 「犯罪だからやめなよ」というのは言われたためしがない。そして、両親もたぶん気づいてない。

――ご両親とは一緒に住まれていたんですか?

依存症子 住んでました。

――家でも薬物はやっていた?

依存症子 やっていました。なんかにおうなとか思っていても、変わったタバコを吸ってるのかな、みたいな感覚だったんじゃないかなと思います。