ラーメン二郎を愛しすぎる異色のプロボクサー、ジロリアン陸さん(33)。過酷な減量と両立しながら、年間400杯以上もラーメンを食べるという。およそボクサーとは思えない食生活だが、それでも彼はボクシングで結果を出し続けている。

 直近の戦績は、5連勝かつ3連続KO勝利中。2022年1月発表のランキングでは国内ライト級9位につけ、今後は日本タイトルへの挑戦も期待されている。そんなジロリアン陸さんに、ラーメン二郎との出合いや減量中のエピソード、ラーメン二郎を食べ続ける理由などを詳しく聞いた。

(全2回の1回目/後編を読む)

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ジロリアン陸さん ©杉山秀樹/文藝春秋

恐怖感の中で食べた初めてのラーメン二郎

――今日はよろしくお願いします。

 よろしくお願いします! お昼にラーメン二郎を食べてきたので、準備万端です。

――(笑)。年間400杯以上もラーメンを食べるそうですが、そのうちラーメン二郎の割合は?

 うーん、どうだろう……。半分くらいはラーメン二郎かな。

――ということは、年間で約200杯もラーメン二郎を……飽きたりしないんですか。

 全然飽きないです。ラーメン二郎は、お店ごとに味が違うんですよ。だからその日の気分に合わせて、行くお店を選べる。それが楽しいですね。

©杉山秀樹/文藝春秋

――ラーメン二郎を食べ始めたのはいつ頃からなんでしょうか。

 17歳の時ですね。そもそもラーメン二郎に興味を持ったのは、「2ちゃんねる」がきっかけなんですよ。「ラーメン二郎は中毒性がハンパない」「お店の雰囲気がちょっと怖い」という書き込みを見ていたら、行きたくなってしまったんです。

 でも僕は当時仙台に住んでいて、その時はまだラーメン二郎仙台店がなかったので。「東京に遊びに行ったら、絶対に行こう!」と思っていて。実際に東京に行った時、松戸で用事があったので、友達とラーメン二郎松戸駅前店に食べに行きました。それがラーメン二郎との初遭遇ですね。