――もともと格闘技に興味があったのですね。
陸 従兄がキックボクシングをやっていて、RISEやKrushという団体のチャンピオンだったんです。従兄の試合を見に行っていたら、格闘技に興味を持つようになって。
それに昔から「自分は身体能力が高いから、格闘技をやったら強いんじゃないか」と思っていたんですよ。だから「何とかなるかな」っていう感じで、22歳の時にボクシングを始めました。
――プロボクサーになれたのは、いつ頃だったのでしょうか。
陸 25歳の時です。プロテストに受かるまで、3年くらいかかりました。
――リングネームの「ジロリアン陸」はどうやって決めたのですか。
陸 目立ちたいと思って。それと、自分の好きなものを絡めたいと思ったんです。ニンニクが好きだったので「ニンニク陸」とか「ガーリック陸」とか考えたんですけど、「ジロリアン陸」が一番しっくりきたので。今考えたら、めっちゃ“痛いヤツ”ですよね(笑)。
――ラーメン二郎に許可は?
陸 当時は無許可でした。「ラーメン二郎」とつけているわけじゃないから、別にいいだろうと思って。ジロリアンはあくまで、ラーメン二郎ファンの名称なので。
でも二郎の店主さんに聞いたら、最初はあまりよく思ってなかったみたいです(笑)。今でこそお店に試合のポスターを貼ってもらったり、試合の応援に来てもらったりしてますけど。
ロバートの山本に敗戦後、東日本新人王にまで登り詰める
――プロデビュー戦では、ロバートの山本博さんと戦ったそうですね。
陸 26歳の時ですね。『Qさま!!』の中継も入ったりして、かなり注目されましたね。
でもその試合で、山本さんに敗れてしまったんです。それが悔しかったので、そこからボクシングに本腰を入れるようになりました。ボクシングに集中するために、番組制作会社も辞めて。
――“本気”になったわけですね。
陸 そうですね。そのおかげもあって、29歳の時に2017年度の東日本スーパーフェザー級新人王を獲れました。でも東日本新人王になった時は、めちゃくちゃきつかったんですよ。年間6試合もあったので、試合に勝ったら次の試合に向けてすぐ減量、みたいな感じで。
――そのタイミングでラーメン二郎をやめようとは思わなかったのですか。
陸 それはまったく考えなかったです。ボクシングジムの会長からは「ラーメン食べて体重を増やしすぎんなよ」と言われてましたけど。日々我慢するよりは、試合前の短期間だけ辛い思いをして減量する方がいいかなって。