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人事の仕事に対して間違った解釈を描かないように
――人事コンサルタントというと、2018年にドラマ化された『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』で描かれた「人事の悪魔」と呼ばれる型破りな人事コンサルタントを思い浮かべたり、「人事はリストラ宣告をする冷酷な人」というイメージを持つ人もいると思います。八海さんは人事に対してどのようなイメージをお持ちでしたか?
八海 私のなかでは「人事はとにかく真面目」というイメージがあったんです。でも私が描きたかったのは、真面目なお仕事マンガではなくあくまでオフィス系ラブコメなので、間違った解釈を描いてしまったら失礼だしどうしようという不安がありました。
でも城さんに実際にお話を聞いてみたら、人事コンサルタントの仕事が想像していた以上に多岐にわたっていたので、これなら私が考えていたようなストーリーを展開してもまったくの嘘にならないと安心してプロットを進めました。
城 「こんな感じで考えている」とご相談いただく内容がどれも実際の案件でありそうなトラブルで、よく勉強しておられるなと驚きました。
マンガにする以上はきちんと描かなくては
――作中に出てくる人見さんのミニコンサル講義が非常に参考になりますが、これも城さんがレクチャーされたのですか?
城 いえ、あれは全部八海先生がご自分で調べたり勉強したりして描かれたものです。プロである私から見ても、専門的に学ばれたぐらいのレベルの高さで、マンガを拝読してビックリしました。
八海 そんなふうに褒めていただくと照れますね…。もともと心理学には興味があって本などもたくさん読んでいたのですが、マンガにする以上はきちんと描かなくてはいけないと、あらためて勉強し直して描いています。