波紋を呼んだ「セクシー」発言
2019年9月の国連気候変動サミットのメディア向けイベントで、「気候変動のような大きな問題は楽しくクールでセクシーに取り組むべきだ」と発言。海外の記者から脱石炭について日本の具体的な方針を聞かれると、「減らします」のひとこと。「私は先週就任したばかり。環境省だけでなく政府として減らそうと話し合っている」と。あまりの具体性のなさに、日本のみならず世界が驚愕。セクシーてなんやねん、と。まずこの「セクシー」発言が話題に。
『科捜研の女Season21』(2021年・テレ朝)の第3話には、さっそくこの文言が登場。殺害されたIT企業社長(西ノ園達大)の口癖は「セクシー」。SDGsを意識してか、自転車通勤することを「地球にやさしいってセクシーだよねぇ」。スマホアプリの開発案も「セクシーじゃないよねぇ」と酷評して、ダメ出しをくらわしていた。何をもってセクシーなのか誰にもわからず、恨まれていたという設定だった。あきらかに進次郎オマージュ。あ、オマージュって言わないか。
「おぼろげながら浮かんできた」
また、2021年4月、政府が「2030年度の温室効果ガス排出を46%削減する」と発表したことを受け、報道番組で独占インタビューを受けた進次郎。その時の文言は「くっきりとした姿が見えているわけではないけれど、おぼろげながら浮かんできたんです。46という数字が。シルエットが浮かんできたんです」。
「はあ? そんなぼんやりした話でええんか?」と聞き手の小川彩佳キャスターの顔におぼろげながら浮かんでいた。そんな「おぼろげながら浮かんできた」発言。
これをそのまんま描いたのは『Doctor-X』(2021年・テレ朝)だ。徳重聡演じる環境大臣が、もうそのまんま進次郎。「このままではいけないと思っていたんですよ」「頭の中におぼろげに浮かんできたんです、オペの二文字が」と言う。
軽度の副鼻腔炎で手術するテイで入院してきたが、実際には環境サミット直前のタイミングで「逃げた」と言われる設定だった。米倉涼子演じる大門未知子には「バカなの?」「言ってることがペラペラなんだよ!」と罵られる始末。