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「学校帰りにジャンクフードを食べたかったらグループをやめてください」ストイックなアイドル時代…23歳元アイドルがもう一度芸能界に踏み出した一歩

元東京パフォーマンスドール広瀬晏夕さんインタビュー#2――アイドル戦国時代を振り返る

2022/01/23
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 TPDの6年間にわたる活動の中で大切にしてきたファンの方たちとの時間が無駄じゃなかったんだと実感しました。「RIZINガールを選ぶ晏夕カッコいい」と言ってくださる方が多かったし、TPD時代のイメージカラーだった紫のコスチュームだったことも喜んでくれました。

――アイドルと見せ方は違いますか?

広瀬 アイドルの時は自分をアピールする形だったんですけど、RIZINガールや現在やらせていただいてるレースクイーンは、そのジャンルの魅力を伝えることが一番で、自分の役割はあくまでサポートなんです。そこにやりがいを感じてます。

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「『にわか』『売名』と言われるかもしれないけど…」

――レースクイーンとして、日本レースクイーン大賞2021新人グランプリの東京中日スポーツ新人賞、サンケイスポーツレースクイーンAWARD2021グランプリを受賞しました。

広瀬 1年でこんなに素晴らしい賞をいただけたことはファンのみなさんのおかげです。

――さらに、21年7月には清水エスパルスの広報部アンバサダーに就任しました。

広瀬 静岡はサッカー王国だけあってJリーグのクラブが4チームあるのですが、幼少の頃から家族で清水エスパルスを応援していたこともあって、特に活動休止期間から熱心に試合を見るようになったんです。

 

 SNSを始めてからはエスパルスについてツイートすることが多くなりました。21年4月の開幕からは毎週末IAIスタジアム日本平に足を運ぶようになって。サポーターの方に「レースクイーンやってる子だよね?」と声をかけてもらえるようになったんです。エスパルスの広報に推薦してくださった方が多かったみたいで、アンバサダーに就任できたんです。

――それも事務所が営業したわけではなく……。

広瀬 純粋にエスパルスが好きでスタジアムに通っていたら要請があったんです。「にわか」「売名」と言われるかもしれないと思ったけど、J2降格の危機にあるチームを応援したかった。エスパルスだけでなく、Jリーグ全体が盛り上がるような活動をしていきたいと思ってます。

「私がビッグになることで、『あの子って元TPDなんだ』と…」

――TPDは21年9月をもって活動休止になりました。

広瀬 正直、「私がいなくて上にいけるのかな」という気持ちもありました。グループの名前が途切れてしまうことは寂しいなと思います。TPDで活動してきたことは誇りだし、人生の中で価値のある時間を過ごさせていただきました。私がビッグになることで、「あの子って元TPDなんだ」と名前を知ってもらえたらいいなと思ってます。

――今後の目標を教えてください。

広瀬 この2年で大好きになったスポーツの魅力をもっと伝えていきたいです。ゆくゆくはスポーツ番組のアシスタントになれるように勉強したいと思ってます。それと、いつかは歌って踊る姿をファンのみなさんに見せる機会を作れるよう頑張りたいです。

写真=川しまゆうこ

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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