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極めつけのデメリットは……

 そして極めつけのデメリットは売却時の譲渡承諾料です。借地権つきの建物を他人に売りたいという場合、売主、つまり自分が承諾料を地主に支払う必要があるのです。老後になって生活が厳しくなり、戸建てを売却してアパートに引っ越したい……という場合でもお金を取られてしいます。

 また、借地権の譲渡が地主から拒否されることもあります。借地を取り返して自分で使いたい、と地主が言い出したようなケースです。この場合、地主の代わりに裁判所に許可を求めることになります。こういった揉めている物件は「借地権(借地非訟)」等と書かれているので、チェックしてみてください。

 このように、借地権の物件は基礎知識がないと安心した取引ができませんし、きちんとお金のやりくりが出来ない人は避けたほうが良いと思います。もっとも、所有権の家でも固定資産税を払えないような人がいますから、ダメな人はダメというだけかもしれませんが……。

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デメリットが少ない夢のような権利「地上権」

 たまに「地上権」という土地権利の物件が市場に出てきます。借地権は土地に建物を建てて使用する権利ですが、地上権は他人の所有している土地を使う権利ですから、いくつかのケースで地主への承諾料が必要なくなります。なんなら転貸まで出来てしまいます。東京都内でも年に数件あるかないかという程度ですが、お宝物件かもしれませんよ。