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脳みそが幸せじゃないと、美しくなっても幸せじゃない

――YouTubeなどでトレーニングをしている様子を公開していますが、運動なども苦ではないですか。

ヴァニラ 運動は辛いんですけど、やっている自分が好きなだけですね。なんかモチベーションあがるじゃないですか。「筋トレしてる自分、偉い!」みたいな、そういう感じでやっていますね。どちらかというと、精神面の方を安定させたくてやっているかもしれないです。ちゃんと筋肉が鍛えられているかどうかはちょっと不明なんですけど(笑)。

 私が一番に大事にしているのは、“脳みそ”の部分なんですよね。“精神”の部分というか。やっぱり脳みそが幸せじゃないと、美しくなっても幸せじゃないと思うので。楽しく自分のモチベーションがあがるようなことを毎日継続してできるのが一番の美の秘訣かなと思います。本当にただ好きなことをずっとやっているオタクみたいなものです(笑)。

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©文藝春秋(撮影・宮崎慎之輔)

整形で「自分が好きな自分でいられるようになった」

――これまで何百回と整形をしてきたということですが、全体を通して整形をしてよかったことはなんでしょうか。

ヴァニラ まず自分の性格が変わったことですね。もちろん周りの反応も変わるんですけど、私は「モテたいから」とか「チヤホヤされたいから」とかじゃなくて、本当に自分が好きな自分でいられるようになりました。完璧ではないんですけど、だんだん近づいていくことによって自分に自信が持てて、毎日が楽しくなったりするので。メイクも楽しいし、おしゃれしたいという気持ちになってくるので、自分の気持ちが第一ですよね。楽しい毎日が送れること。

――整形する前はどんな性格でしたか。

ヴァニラ 幼少期は明るい子だったのに、イジメだったり、思春期でいろいろ気にした時はすごい“陰キャ”な感じでした。本当に人ともしゃべれないし、外歩いていて全く知らない人だと目を合わすのも無理なぐらい。見られるのが嫌というか、苦痛だった。パニック障害とかも持っていたりするので、人に見られているとかいちいち気にしちゃうので、密閉された空間になると、動悸とか過呼吸になったりでしんどかったので。そういうこともだいぶ改善はされたかなと思いますね。

イジメを受け始めた小学生の頃のヴァニラさん

――整形に関して今まで偏見の目で見られたことや批判されたこともあったと思いますが。

ヴァニラ 初めて番組に出ることが決まった時は、「すごく批判されるんだろうな」っていう覚悟で出ていましたし、偏見を変えるために出ようっていうのもあったから何も気にすることはなかったですね。みんな色々言ってくるけど、言ってくるってことは、みんなカスタムに関して興味があるんだろうなと思って。全く関心のないことに対してそんなに言ってこないと思うんですよね。

 アンチっていうのもファンみたいなものだったりするじゃないですか。気にして見ているからそういう意見が出てくるだけで。だって見向きもしなければそんな意見も出てこないので。みんなやっぱり何かしら気になっていることではあるんだなっていう。なんか反応があったっていうのが逆に嬉しいっていうか。