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のんちゃん、すごく大好きで、宝物です
「うちは、ずっと……全部、我慢してれば、1人で頑張ってれば、そうしてれば、って……我慢の限界、どんどん超えていたことも、過去に縛られていたことも、全部間違ってたんだって気付くのが遅かった。後悔しかない。のんちゃんと、ただ笑っていたかっただけなのに、後悔しかない。ごめんね……過去の親の虐待や、施設、学校、A(元夫)からの暴言、暴力も……こんなうちがいけないし、自分が悪い。うちが強ければ、何もかも違ってた。誰も悪くないです。
後悔でいっぱいだし、のんちゃんごめんね、って気持ちでいっぱいです。戻れるなら戻りたいし、やり直せるなら、やり直したい。のんちゃんと過ごした時間に戻りたい。そんな思いでいっぱいです……。
のんちゃん、すごく大好きで、宝物です。今でもずっとそうです……のんちゃんがいたから、今まで一緒に生きていけました。大好きです。いまはそんな大好きなのんちゃんに、こんな目に遭わせて、より、死んだ方がいいと思う気持ち、強い……。それくらいのことをのんちゃんにしたから、強いです。ずっとずっと消えないと思います」
裁判員や裁判官からは、事件の詳細についても尋ねられ、弁護人が弁論で述べたような梯被告の特性ゆえと思しき不可解さや、本人も事件当時の記憶が欠落している様子が浮き彫りになった。
裁判員「沙希さんは何度も『人から金を貸して欲しいとか、男の人に付き合って欲しいと言われたら断れない』と言っていました。『なぜか分からないけど嫌と言えない』と言いますが、もし断った場合、暴力とか……断ることで生じるリスクは考えたことはありましたか?」