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2022/02/01

genre : ニュース, 社会

死んでほしいとは思ってなかった

 梯被告「それもありましたし……何て言うんでしょう……申し訳なくなる、みたいな感じです。なんか……何あるか分かんないから、余計、言えないです」

 裁判員「過去の虐待などがなくても……8日間、3歳の子を、1人にしてしまったらどうなるか、ということについてはどう思っていますか?」

 梯被告「ん~。……ずっと泣いてたり、さみしい、となってたり、うちが置いてっても、ちゃんと食べてってくれるのかなという心配もあったし、でも、のんちゃんが、うちのそばからいなくなるっていうのは考えてなくて……ずっとなんか……何があっても生きててほしいって思い、あったから、死んでほしいとは思ってなかったです」

 裁判官「事件が発覚して警察があなたの家に行った時、空のペットボトルが1本と、お菓子の袋が1つだけという状況。出かけている間に色々置いて行ったと話していた食べ物などは?」

梯被告と稀華ちゃんが住んでいた自宅ベランダ。すりガラスの窓越しにも、室内にビニール袋が積み上がり、ゴミが散乱しているのが分かる。 ©文藝春秋

 梯被告「たぶん自分で移動させたんじゃないかなと思います。でもはっきりは覚えてなくて……」

 裁判官「部屋にあった飲み物とか食べ物とかこのくらい、というような絵は思い浮かびます?」

 梯被告「ボンボン、ってある感じの……覚えてます。うち、すごい馬鹿なんで、どう言ったらいいか……」

 梯被告は、弁護人に今後どう生きるかを問われ、こう答えた。

「いまは……これをするって決まってはいないです。今、ずっと死にたいって思ってて……でも、ずっと、死にたい、死んだ方がいい人間だと思ってる。それだけのことを、のんちゃんにしたから、消えないし、後悔しかない」

 最終意見陳述でも「ずっと変わらず、のんちゃんごめんねって、後悔でいっぱいしかない」と、後悔を繰り返した。評議を経て裁判所はどのような判決を言い渡すのか。

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