死んでほしいとは思ってなかった
梯被告「それもありましたし……何て言うんでしょう……申し訳なくなる、みたいな感じです。なんか……何あるか分かんないから、余計、言えないです」
裁判員「過去の虐待などがなくても……8日間、3歳の子を、1人にしてしまったらどうなるか、ということについてはどう思っていますか?」
梯被告「ん~。……ずっと泣いてたり、さみしい、となってたり、うちが置いてっても、ちゃんと食べてってくれるのかなという心配もあったし、でも、のんちゃんが、うちのそばからいなくなるっていうのは考えてなくて……ずっとなんか……何があっても生きててほしいって思い、あったから、死んでほしいとは思ってなかったです」
裁判官「事件が発覚して警察があなたの家に行った時、空のペットボトルが1本と、お菓子の袋が1つだけという状況。出かけている間に色々置いて行ったと話していた食べ物などは?」
梯被告「たぶん自分で移動させたんじゃないかなと思います。でもはっきりは覚えてなくて……」
裁判官「部屋にあった飲み物とか食べ物とかこのくらい、というような絵は思い浮かびます?」
梯被告「ボンボン、ってある感じの……覚えてます。うち、すごい馬鹿なんで、どう言ったらいいか……」
梯被告は、弁護人に今後どう生きるかを問われ、こう答えた。
「いまは……これをするって決まってはいないです。今、ずっと死にたいって思ってて……でも、ずっと、死にたい、死んだ方がいい人間だと思ってる。それだけのことを、のんちゃんにしたから、消えないし、後悔しかない」
最終意見陳述でも「ずっと変わらず、のんちゃんごめんねって、後悔でいっぱいしかない」と、後悔を繰り返した。評議を経て裁判所はどのような判決を言い渡すのか。
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