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小豆島に引っ越し、それまでの生活とは一変

――愛知県から小豆島に行くときはどういう気持ちでしたか。

ノエル 楽しみな気持ちが大きかったです。転校して新しい場所に行くドキドキ感もありました。

――小豆島ではお相手の子ども8人、美奈子さんの子ども5人の計15人で暮らすことになるんですよね。

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ノエル そうです。それまでの生活とは一変しました。一気に8人の兄と姉が増えたので、最初は戸惑いました。

ノエルさんと長女のリアちゃん(右)、長男のリタくん(左) ©志水隆/文藝春秋

 家はそこまで大きくなかったので、子どもたちはみんなで雑魚寝していました。一応男子部屋と女子部屋、夫婦の部屋があって、食事するときはリビングでみんな一緒に食べていました。大きいお皿におかずがドンって運ばれてくるんですけど、「いただきます」って言った後は争奪戦です。みんなすごい勢いで食べるので、最初のうちはおかずが全然食べられないってこともありましたね。そのころに鍛えられたこともあってか、今では周りから「ノエルちゃんって食べるの早いよね」って言われます。

ノエルさん ©志水隆/文藝春秋

――兄弟はみんな仲が良かったのでしょうか。

ノエル そうですね。ただ私たち兄妹よりも向こうの子どもたちの方が年上だったので、少し距離はありました。向こうの子どもたちは、兄姉間で上下関係があって、例えば買い物に行ったら一番下が荷物を持つとか、上の兄姉には敬語で話すとか。私の兄妹はマイペースだったので、最初は驚きましたね。