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TVに出た翌日はちょっとした有名人気分

――当時はドキュメンタリーで密着されていましたよね。

ノエル そうです。小豆島に行ってからの生活はずっと密着されていました。TVで見ていた番組に自分も出ることになるのは変な気持ちでした。嫌ではなかったですけど、ずっとカメラ回されているので、最初は緊張していて表情も硬かったし、うまく動けなかったです。でもあっちもプロなので、小さいカメラとかでこっそり撮影したりするんですよね。1ヶ月もすると慣れました。

 TVに出た翌日は、学校で「大家族番組に出ていた子どもだよね?」とか聞かれるようになって。ちょっとした有名人気分でしたね。

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©志水隆/文藝春秋

――TVに出ることで怖い思いをしたことは。

ノエル 子どもだったので、あんまり感じることはなかったです。学校でマイナスなことを言ってくる子もいなかったですし、ネットは見ないので。でも一度学校の集会で、「大家族番組に出演している家はどこかと聞かれても絶対に答えないでください」と先生に言われたことがありました。

©志水隆/文藝春秋

 たぶん島に来て私たちの家を探す視聴者がたくさん居たんだと思います。当時は私たち家族をよく思わない人も多かっただろうし。危険なことに巻き込まれたら大変なので、その辺りは先生からも親からもきつく言われていました。