就職活動時期にオーディションを受験「なんでみんな行きたい会社があるんだろう」
――その頃にはBiSも活動を始めていたと思いますが、カミヤさんはどう見ていましたか?
カミヤ 『My Ixxx』のMVを観た時に、驚きつつもカッコいいなと思って。振りコピユニットでBiSと同じイベントに出演したことがあるんですけど、その会場で『My Ixxx』のCDを買って特典会に参加したんです。その後も『PPCC』の24時間イベントに行ったり、赤坂ブリッツのライブも観て、普通に好きでした。
――メンバーが全裸に近い状態で出演した1stシングル「My Ixxx」のMVなど、話題になることが多かったBiSの「さらけ出すエンタテインメント」には何を感じていましたか?
カミヤ 嫌悪感はまったくありませんでした。それ以上に「曲がカッコいい」という気持ちが強かったんです。いい意味で何をやっているのかわからない振り付けなのに、お客さんは熱狂している。ももクロさんやエビ中さんは「かわいい」が先にくるけど、BiSは「なんだこれは⁉」が先にくるグループでした。
――就職活動の時期にBiSのオーディションを受けたんですよね。
カミヤ ファッション業界や音楽業界を中心に就職活動していたんですけど、やる気が起きなくて。「なんでみんな行きたい会社があるんだろう」と疑問に感じていたんです。そんな時にBiSが新メンバーを募集していると知って。ひとつ前のオーディションを受けずに後悔していたので、就職活動に集中できない自分に活を入れようと、ダメもとで受けたんです。
――オーディションに受かった時、両親はどんな反応でしたか?
カミヤ 受かってから話したんですけど、「あ~。そうなんだ」という反応でした。放任主義というか、自由にさせてくれる家庭だったんです。
とはいえ心配していたみたいで、加入にあたって渡辺(淳之介)さんと話した時、母親が「もしグループがなくなったら就職先を斡旋してください」と言って(笑)。渡辺さんはずっと覚えていて、ことあるごとに「お前のお母さんに言われてるからな」と言われるんです。渡辺さんって、見捨てない人なんですよ。
――グループに入って、外から見ていた時とは違ったことはありましたか?
カミヤ いや、さらけ出していたグループなので、覚悟していたことが全部降りかかってきた感じです(笑)。メンバーもスタッフの方もファンの方も優しくて、想像よりも怖くないグループでした。