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「最初は本当に嫌でした」元BiSカミヤサキが抱えた“BiSHとの葛藤”

カミヤサキさんインタビュー#2――アイドル戦国時代を振り返る

2022/03/05
note

――プー・ルイさんとの関係性は変わりましたか?

カミヤ 変わりました。最初のBiSの時は「ついていきまーす」という感じだったけど、いまは対等に話ができるようになりました。渡辺さんに言われて「グループを作る」という経験をしたから、いまでも関係が切れないで、立場が変わっても一緒に仕事ができている。

 プー・ルイとは強い縁を感じます。得意なことが逆だからバランスもとれるし、プー・ルイが歌ってくれることで、自分の思いが乗る気がするんです。勝手に一緒に歌っている気持ちでいます(笑)。

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「アイドルって最高だな」

――#ババババンビをはじめとしてWACK色のないグループとも仕事をしてますよね。

カミヤ グループによってこんなに違うんだという驚きはあります。アプガさん(アップアップガールズ(仮))に振り付けさせてもらって。(関根)梓ちゃん以外のメンバーは新しく入った子たちなのに、めっちゃアプガさんなんですよ。「カッコいい!」と感動しました。文化がしっかり根付いていることに心が動かされました。

©川しまゆうこ

 雨模様のソラリスという、ディアステージさんとパーフェクトミュージックさんによるグループの振り付けもやらせていただいたんですけど、やっぱり“ディアステの文化”を感じて。そこにグッときます。

 それぞれの歴史や文化が残っているところに「アイドルって最高だな。アイドルが好きな自分でよかった」と思うんです。昔は「かわいい!」だけだったけど、いまはもっと深い部分までアイドルを好きになれました。