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「生活保護があるから、まあいいか」最高月収450万円の高級ホステスから“中年パパ活女子”になった女性が明かした“意外な生活事情”とは

『日本のタブー3.0』より #2

2022/03/03
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 パパ活を始めて、この日で1週間。数名の男性とメッセージ交換している。試しに1万2000円の条件を送ってみると、「ちょっと高いかも」と返答があった。

「今は相場を探っている最中。何人かの男性とメッセした感想だと、相手はまったく金持ちとか成功者って感じじゃない。昔の風俗の客よりランクが低いかな。底辺って感じがする」

 希美さんはパパ活をするにあたって離婚も想定している。離婚するときは子どもを連れて、今の団地から出るという。

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「最高月収450万円」銀座の元高級ホステス

 もう一人、全体の1%といわれる50代パパ活女子を見てみよう。

「18歳の時から25年間、銀座のクラブホステスでした。高級店です。15年前、恋に落ちてふられたというか。思いが届かなくて双極性障害になって、自殺未遂して。仕事もうまくいかなくなるし、恋もダメで何もかも失ってしまいました」

 太田美恵さん(仮名、55歳)は生活保護受給者で、最寄り駅から徒歩35 分の団地で一人暮らし。家賃は1万7000円。新宿でチャットレディーをしていて、歌舞伎町の喫茶店で待ち合わせると汗だくになってやってきた。派手なボディコンスタイル。胸の谷間が見える。

「意識が銀座時代のままで、ずっと生活レベルを落とせなかった。生活保護なのに役者とか女優の追っかけしたり、お金が全然足りない。借金がかさんで、ちょっと前までお小遣いくれる彼氏がいたけど、いなくなっちゃった。だから、何日か前からチャットレディーを始めた。借金は100万円くらい。銀座で一番稼いでいたときは月450万円だったから、100万円くらいたいしたことないよね、みたいな感覚ですよ」

 美恵さんは昼頃に起きて、拾ったママチャリで駅に向かう。電車に乗って新宿三丁目で降りる。駅近くにあるチャットルームで見知らぬ男と半裸で通話し、換金できるポイントを稼いでいる。

「最初は顔を出すつもりなかったけど、それだと誰にも相手にしてくれない。すぐにガチャ切りされちゃう。今は顔もおっぱいも出していますよ。Gカップあるのね。垂れているけど、すごい巨乳だねとか。パンツも見せてとか。そんな感じ」

 長年、勤めたのは座っただけで5万円の銀座の高級店。最高月収450万円で、平均月150万円は稼いでいた。人気ホステスだった。一体何があったのか。

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