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「こりゃあ、大変だ」雪吹きつける本州最北端のターミナル「青森」には何がある?

2022/02/14

 青森は、徹底的に港町である。江戸時代のはじめ、弘前に本拠を置く津軽藩の外港として開かれた、生まれ育ちから生粋の港町である。

 青森湾に沿って中心市街地が広がり、西の端には函館と結ぶ青函フェリーのターミナル。青森湾からの北風が吹き付ける、そんな市街地の端っこに、本州最北端のターミナル・青森駅がある。

「青森」には何がある?

 真冬に青森駅にやってきた。青森は雪国だから、着いたときには当たり前だが雪の中。雪の中の青森駅は、線路の先に行けばすぐに海に落ちてしまう、そんな海際の場所にある。

本州最北端のターミナル「青森」には何がある?

 ホームは終着駅然とした櫛形をしていて、この駅にやってくる列車はすべていったん海に向かって伸びるホームに入る。青森駅を途中駅とする列車は、いわばスイッチバックを強いられる、そういう構造の駅だ。

「これが雪国の駅なのである」

 そんな青森駅に乗り入れているのは3路線。JR奥羽本線・津軽線と第三セクターの青い森鉄道だ。青い森鉄道はもともとJR東北本線だったから、東北本線・奥羽本線・津軽線の3路線が乗り入れると言い換えてもいいかもしれない。

今回の路線図。「青森」には3つの路線が乗り入れている

 海に向かって伸びる長い線路とホームに対して、その長さを存分に生かせる列車はいまはほとんど青森駅にやってこない。だからなのか、それとも単に追いついていないだけなのか、ホームの端っこのほうに行くと充分に除雪がされていないような一帯もある。

 
 

 そもそも除雪されているところであってもホームの上には雪が残っていて、凍っていたりもして、うかつに歩くと滑って転んでしまいそうだ。これが雪国の駅なのである。