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「6代目山口組組長・司忍は引退。7代目には若頭の高山」 SNSで“山口組怪文書”が流布した「ある理由」 警察当局の情報収集の結果は…?

2022/02/20

genre : ニュース, 社会

 国内最大の暴力団、6代目山口組が分裂して8年目を迎えた。6代目と神戸山口組との対立抗争状態は2022年に入ってもいまだ続いている。

 そんな中、年明け直前の2021年末、関係者の間である怪情報が飛び交った。

 6代目山口組組長の司忍が、2022年1月25日に80歳の誕生日を迎えるにあたり、「引退する」というのだ。SNS時代のある種の「怪文書」として受け止められていたが、情報拡散が止まらず、警察当局も真偽の確認に走る事態となった。

多くの人の目に留まった「怪文書」

「1月25日の6代目の誕生日は80歳の傘寿で、その日に6代目の引退発表と、高山7代目の発表――」

 そんな書き出しで始まる文書が、昨年12月中旬にSNSで広く出回った。その怪文書は6代目山口組の関係者ら暴力団業界だけにとどまらず、多くの人の目に留まることになった。

6代目山口組の司忍組長 ©時事通信社

 さらに文書では、「引退発表」に続き、「7代目の人事は若頭――」と、現在の6代目山口組の執行部を構成する若頭補佐ら最高幹部の実名が記載され、7代目体制発足の新体制の人事についても触れていた。

警察当局による事実確認の結果は…?

 このほかにも、6代目山口組の中核組織・弘道会傘下の最高幹部が、本体である6代目山口組の直系組長である「直参に昇格」とも書き込まれていた。

 文書の意図するところは、組長の司が引退し、組織のナンバー2である若頭・高山清司が跡を継いで7代目組長に就任するということだった。新体制の若頭には弘道会会長の竹内照明が就任すると記載されていた。竹内はすでに6代目山口組では若頭補佐といった最高幹部に就いているうえ、司と高山はともに弘道会出身。そのため、暴力団業界の捉え方としては順当な人事とも言えた。