メガネ先輩も、ミュアヘッドもミスを許してくれなかった。
カーリングの北京オリンピック、日本は4勝1敗の2位と好位置をキープしていたが、バレンタインデーの夜にメガネ先輩ことキム・ウンジョン率いる韓国に敗れ、そして15日は、前回の平昌オリンピックの銅メダルマッチで対戦したイギリス相手に連敗となった。
この試合の序盤、イギリスのスキップ、イブ・ミュアヘッドにビッグショットを決められ、第3エンド終了時に1対6と劣勢に追い込まれたのが痛かった。
日本とすれば、5戦目まではスキップ藤澤五月が相手のミスを許さないショットを連発し、それが白星につながった。
ところが、この2戦に限っては日本のわずかなミスを、メガネ先輩も、ミュアヘッドも決して許してくれなかった。序盤で点数が離れてしまうと、攻めの形を作らざるを得なくなる。ミスが許されるマージンがどんどん減っていく。エンドが進むごとに、日本は真綿で首を絞められるように追い込まれていった。
ショットの成功率を見てみると、韓国戦は藤澤が71(ドロー69、テイクアウト72)、キムが90(ドロー85、テイクアウト100)と、キムの安定性が光った。「ミスを許してくれないメガネ先輩」の正確性は、数字にも表れていた。