〈追い込まれた女子カーリング〉チームの命運を握る藤澤五月が迎える“運命の日” 「メガネ先輩も、ミュアヘッドもミスを許してくれなかった」

準決勝進出ラインは何勝？　

　もしも、2チームが4位に並んだ場合は直接対決の結果で進出が決まり、三つ巴、あるいは四すくみになった場合は、LSD（ラストストーンドロー。試合前練習の終了後、チームの代表者がドローを投げ、ハウスの中心部からどれくらい離れているかを計測する）などの要素が加わってきて、こんがらがる。

　私の予想では、準決勝進出ラインは「6勝」と見る。

　2位のスウェーデンはROC、3位のイギリスは中国、ROCとの対戦を残しており、この顔合わせならば分が良いだろう。すると、両国とも6勝まで星を伸ばす計算だ。

　鍵は3勝3敗のカナダと韓国。

　カナダは16日朝のアメリカとの直接対決に勝てば、残りは格下の中国とデンマーク。3連勝があり得る状況で、そうなれば6勝まで星を伸ばす。

　韓国はスイス、スウェーデンとの対戦を残しており、両国の充実ぶりを見ると厳しい状況には変わりはないが、メガネ先輩の出来によっては3連勝もなくはない（あくまで厳しいですよ）。

　実は日本にとって最良のシナリオは、カナダ対アメリカ戦でアメリカが勝つことである。そうすると、アメリカは5勝3敗、カナダは3勝4敗となり、カナダは残り2戦に勝っても5勝止まり。日本は16日夜のアメリカとの直接対決に勝てば5勝となり、アメリカは5勝4敗でラウンドロビン（総当たり戦）を終える。