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「え、寿司…!?」商品化にあたっては、社内でも疑問の声が…
設計に専従する社員がいるわけではなく、他のプロジェクトと並行して開発しているという「寿司プラモ」シリーズ。しかし商品化にあたっては、社内でも疑問の声があったそうだ。
「コロナ禍による需要の変動もあり、自社製品自体は作りたいと考えていたのですが、やるぞと言って出来上がったのが“寿司”だったので、周囲からは『え、寿司……!?』という反応でしたね(笑)。それでも、会社の機材を使って自由に作れるのが楽しかったです」(藤原氏)
Twitterでの告知ツイートが大きな反響を呼んだことで、その空気が変わっていったという。当初は通販サイトのみでの販売だったが、後に問屋からも引き合いがあり、現在では模型店や量販店に販路を拡げている。
「Twitter以外にも、TikTokやYouTubeのユーザーが楽しんでくれていて、インフルエンサーが動画にしてくれたこともありました。最初は数百個売れればいいと考えていたのですが、今ではシリーズ累計の出荷数が1万個に達しています」(藤原氏)
すっかり同社の看板商品となった「寿司プラモ」だが、今後の展望もあるそうだ。
「寿司以外だと、スイーツの模型も可能かなと考えています。チョコレートでコーティングされたアイスとか。手に取った人が『そこに凝るのかよ!』と言いたくなるような、おかしみを狙った商品を考えていきたいですね」(藤原氏)
SNSと自主企画から生まれた“変わり種”プラモの新天地に期待大だ。
写真=末永裕樹/文藝春秋
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