ツイートした時点では特に問題視されなかったにもかかわらず、何年も経ってから発掘されたツイートの内容がもとで炎上する事件は、Twitterでは跡を絶ちません。こうしたリスクは、ツイートが残っている限り、なくなることはありません。とくに就職や転職で立場が変わった時は、用心するに越したことはありません。

 しかしTwitterは、ツイートの削除は1つずつしか行なえません。10年近くにわたって毎日何十回とツイートしていれば、総ツイート数は10万件を超えていても不思議ではなく、これらを1つずつ消すには無理があります。かといって、今まさに炎上中という切羽詰まった状況でもなければ、アカウントを捨てて1から作り直すのも避けたいところです。

 こうした場合のために、過去のツイートをまとめて削除するツールが、ネット上にはいくつも存在しています。今回は、PCから利用可能なこれら4つのツールについて、それぞれの違いを紹介します。いずれも2022年2月14日時点の情報で、機能は予告なく追加・削除されたり、ツール自体が終了する可能性もありますのでご注意ください。

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新しいツイートが炎上した場合に、過去のツイートが掘り起こされ、さらなる“延焼”を招くこともあります

1、対象期間のみ指定できるシンプル削除ツール「TweetDelete」

 シンプルに期間指定だけできればオーケーという場合におすすめなのが「TweetDelete(https://tweetdelete.net/)」です。ツイートしてからの経過期間(1週間~1年)を指定して実行ボタンを押すだけのシンプルさが特徴です。また数日ごとに繰り返し削除を行う機能を使えば、例えば「直近1ヵ月のツイートだけを保持し、それより古くなれば自動削除」といったこともできます。

 なお(これはどのツールにも該当するのですが)Twitterはシステムの制限上、一度に削除できるツイート数に3,200件という上限があるため、それ以上の件数がある場合は手動で削除を繰り返す必要があります。ただし有料版では、Twitterのデータファイルをアップロードすることで3,200件を超えるツイートを一括削除する裏ワザが使えるようになります。

削除対象の期間は1週間~1年まで指定できます。メニューはすべて英語表示です
一度に削除できるのは最大3,200件ですが、これはどのツールも同様の制限があります

 機能がシンプルなぶん動作も安定しており、英語のインターフェイスながらわかりやすいのが特徴です。大量に削除すると時間がかかること、また海外製のツールのためか、キーワードを指定する機能が日本語に対応していないのは残念ですが、ヘルプの内容も充実していますので、まずはどれか試してみたいという人におすすめできます。