1ページ目から読む
3/4ページ目
――みかさんの幼少期はどんな子だったのでしょうか。
みか 私は、幼少期から人と違うことで悩むことがありました。行きたくない学校に行こうとすると熱が出てしまったり、普通は疑問を持たないことにいちいち「なぜ?」と反応してしまって。「これは常識だから!」って言われると、「なんで常識なの?」って。そうすると周りの大人が困った顔をするんですよね。自分に素直に生きることは、人に迷惑をかけることなんだって思っていました。
母親や周りからは「変わっている子」とレッテルを貼られて、そんな自分をまともなことができない落ちこぼれだと思っていました。自分の感受性が自分の人生の足を引っ張っているとも感じていました。
――みんな普通にやっていることがみかさんにとっては苦痛だった。
みか まともに生きている人が羨ましかったです。社会人になっても、同じ場所に毎日通うことが難しかったり、人生が固定されると苦しくて。少しでも違和感を感じると我慢できなかったんです。
まともな人になりたかったけどなれなくて、ずっと葛藤していたんですが、そんな時に、わかぴょんと出会いました。わかぴょんは「The・まともな人」という感じで、私が持っていないものを全て持っていて、私のことを肯定してくれて、いつも優しく接してくれました。