ーーでは、一番大変だったと思う作品は?
直近で制作した八咫烏(ヤタガラス)がモチーフの「八咫の影–安穏–」です。
制限なく思いのままに制作したので、大きくなるにつれ、重心を整える点が難しかったです。また3本足の神獣なので、イラストでは見たことがあっても、立体でかつ現実世界で3本足の生物はいないので、身体の構造と見た目を整えるのが一番苦労しました。
ちなみに、谷川さんはふとした時に思い浮かんだアイデアを後で見返せるように、可能な限りノートに書き記して残しているのだそう。しかし、これはあくまでもラフ画であり、ほとんどは頭の中で想像して作っていると話している。
ーー最後に、今後作っていきたいと考えているものはある?
龍、狼、霊狐、シーラカンスやマンタなどを制作していきたいです。元々神社が好きで、祀られている神様や眷属などに興味があるからです。また、昔からRPGやファンタジーなど、ゲームに出てくるような生き物が好きで、自分でも作ってみたいのもあります。
「人を導いてくれる幻獣」を作ってみたいのが最近のテーマのひとつで、見た人がいい方向に導かれれば嬉しいと思って、制作しています。
谷川さんはCaravanという名前で活動しており、膨らませない技法「バルーンフラワー」を含めた、さまざまなバルーンアートのギフトやオブジェ作成などの注文や依頼を受け付けている。また、オリジナルのギフト作品などもサイトから購入することができる。
気になる人は、のぞいてみてほしい。
(画像提供:谷川雄馬さん)