かつては“崖っぷちアイドル”として活躍し、最近は16年ぶりの写真集「Bare Self」の2度目の重版が決まるなど、グラビアタレントとして再び脚光を浴びている熊切あさ美(41)。
そんな彼女に、1ヶ月だけのキャバクラ嬢体験、大物芸能人らからの助け、誹謗中傷を受けた経験から得たネットとの向き合い方などについて、話を聞いた。 (全2回の2回目/1回目を読む)
◆ ◆ ◆
1ヶ月間、仙台でキャバ嬢として勤務した過去
ーー熊切さんは、キャバ嬢と兼業されていた時期があるそうですが。
熊切あさ美(以下、熊切) 1ヶ月だけですけどね。26歳か27歳の時。崖っぷちアイドルの頃って最も仕事があったんですけど、それが少しずつ減ってきたんですね。
「キャバ嬢出身の子はバラエティに強い」と言われたことがあって、それがずっと頭に残ってて。それまでアルバイトすらしたことなかったんですけど、とりあえずトーク力が付くならと思って、3ヶ月だけやってみようと仙台のキャバクラで働いてみたんです。
ーー六本木や歌舞伎町のお店で働いてもよさそうですが、なにゆえに仙台を勤務地に?
熊切 なにかあっても、2時間半くらいで帰ってこれるところがいいなと思って。あと、ネットでキャバクラのメッカを調べた時に、大阪、名古屋、福島なんかがバーッと出てきたんです。そのなかに仙台があって、「あ、仙台ってテレビ局ないじゃん」と思って。実際にはあるんですけどね(笑)。
芸能人もいなくてバレないだろうという勝手な決めつけで選びました。
ーーお店のほうは即決で採用ですよね。
熊切 はい。表に貼った写真を見られて働いてるのがバレるのが怖かったので、写真を外に貼りだしたりしない、すごい小さなお店で。寮に入って、住み込みで働いて。
ーーいきなり単身で仙台というのは、ちょっと怖くなかったですか。
熊切 ひとりだとさすがに勇気が出なかったので、一般人のお友達と行ったんです。彼女も失恋してヤケになってたから、仙台の話をしたら「じゃあ、行ってみようか」「嫌だったら、すぐ帰ってくればいいしね」ってなって一緒に。
ーーお店での成績は。
熊切 1位になりました(笑)。だけど、自分的にトークの勉強にはならなかったですね。もっと大きくて、女の子もいっぱいいるところに行かなきゃ駄目だったんでしょうね。お客さんは、意外と若い方も多かったし、いろんな職種の方もいたので楽しかったですけど。