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ーー1ヶ月で辞めたそうですが、なぜ? 

熊切 事務所に仙台でキャバ嬢やってるのがバレちゃったんですよ。荷物が多くなったから(笑)。 

 番組に出て「おつかれさまでした」って帰る時に、やたらと荷物を抱えてるから「おまえ、どこに帰ってるんだ?」ってなったんですよ。 

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ーー仙台と東京を往復していたら、なにかと荷物は多くなってしまいますよね。 

熊切 そうなんです。しかも、それまでは「仕事は前日までに言ってもらえばいい」ってスタンスだったんですけど、仙台にいたらパッとは動けないので「2日前ぐらいには教えてください」って言うようになって、それも怪しかったらしく。

 

 いろいろ聞かれて正直に話したら、「すぐに辞めて戻ってらっしゃい」って言われたので、東京に戻ってきたんです。 

相談できる人がいなくて、気づいたら紳助さんに電話してた

ーー仕事で悩んでいたら島田紳助さんに温かい言葉を掛けられたと仰っていますが、それは仙台の頃ですか。 

熊切 それよりも、けっこう前ですね。崖っぷちアイドルを続けていっていいのか悩んでいた頃。もう芸能界を辞めようかなとも思っていたけど、芸能人の友達がぜんぜんいなくて。相談しようにも相談できる相手がいなかったんですよ。 

 気づいたら、一緒にレギュラーをやっていた紳助さんに電話していて。「どうしたらいいですか」と聞いたら、「とりあえず、1年がんばれ」って。そう言ってもらったのでがんばってたら、いろいろと仕事を振ってくださったんですよ。それで、電話してから1年後に「これからもがんばれ」って言ってくださって。「まだ続けていいんだ」と思えて、さらにがんばることができたんですよ。 

ーー「芸能人の友達がぜんぜんいなくて」ということですが、あえて作らない? 

熊切 いらないんです。若い頃、同世代の子たちからの裏切りみたいなものが、ちょっとありすぎたんですよね。一緒にご飯に行って、そこで「うん、うん」って話を聞いてただけなのに、自分が言ったことのようにされたりっていうのが多くて。 

 

 グラビア会なんかもあったけど、参加しなかったです。結局、おたがい椅子取りゲームをすることになるのになにをしゃべるんだろうって、当時、思ってました。 

 だから、飲みに行ったり、遊びに行くのも、まったく違うジャンルの人たちだったり、年上の方たちだったりになっています。同世代の友達は、GENKINGちゃんと古閑美保ちゃんしかいないんで。「誰と仲いいの?」とか聞かれると困っちゃうんですよね。私が名前を出しちゃって迷惑にならないのかなとか、変に気を使ってしまうし。