対して「閑散期」は11月、2月。つまり“繁忙期の前の月”です。「12月に帰省するから、美容室に行くのもちょっと我慢して12月にいこう」と帳尻合わせをする方が多く、隙間になりやすい時期なのです。
ご参考までに、美容室の1年のサイクルをまとめてみました。もちろんお店によっての差はありますが、多くの美容室に当てはまると思います。
【1月】お正月と成人式
一般的な美容室では、元旦からの数日間、正月休みをとるところが多いです。まとまった休みを取ることが少ない美容師にとって、貴重な連休でもあります。そして中旬ごろまでは、「本当は年内に来たかったけど、間に合わなかった」お客様が来る時期でもあります。
1月のイベントといえば「成人の日」。“着付とヘアセット”のメニューがある美容室は、書き入れ時です。成人式の時間に合わせて朝早くから営業するため、半日てんやわんや。
一方で、“成人式セット”のメニューがないお店は「成人の日は忙しいだろうから、予約は取れそうにない」とお客様側から配慮されやすく、ぽっかりと空きやすい日でもあります(成人の日については、こちらでも書いていますhttps://note.com/itohcontroller/n/na9b0553921ce)。
【2月】とにかく寒い……
12月~1月中旬までにお客様の「髪を切りたい」ニーズが満たされるため、閑散としやすい時期です。またお客様は「次は3月の〇〇のイベントに合わせて来たい」と考えるため、髪を切るのを控えがちです。気温も一番寒い時期で、ファッション的にも停滞しやすいといえます。
また2月は日数が少ないため、「月の売上額」を仕事の指標とする美容師にとっては、数字としての結果が出にくい月でもあります。
【3月】卒業式と春ファッション
卒業式、引っ越し、異動や転勤、それに伴う送別会など、イベントや門出で「人に会う」機会も多い時期です。卒業式のヘアセット、着付などをすることもあり、美容師として携われると、感慨深い気持ちになります。