ネット上でも別の保護者たちの団体が声をあげている。
オンライン署名が収集できるサイトには、<ミニバスケットボール東京代表チームの公正な再選考を望みます!!>と題して賛同者を募っているのだ。
<各チームの指導者にとっては青天の霹靂です。なにも知らぬ間に代表チームが決まっていたのです。(略)全国大会に出場するために、すべてのチームの子供たちが積み重ねてきた努力を踏みにじるようなことはやめてほしいです>
と記され、既に約350人が賛同している(3月1日時点)。
「センバツ高校野球の不可解な選考問題では、聖隷クリストファー高校(静岡)が出場できなかったことは国会で取り上げられるほどの問題になりました。静岡県の川勝平太知事までも、不透明な選考に関わった人たちに対して『辞表提出した方がいいんじゃないですか』と怒りを露わにしていました。私たちのバスケットも同じ状況です。保護者たちが連名で、決議を密室で行ったU12部会長以下、携わったメンバーの更迭を、日本バスケットボール協会や東京都バスケットボール協会に要求しています」(別の保護者)
「議事録はとっていない」の一点張り
U12部会が独断で決めた全国大会出場チームに、直前の試合で勝利していた強豪チームもある。別の保護者によれば、男女ともに優勝候補と目されていたチームが抽選に漏れているという。「公平性や透明性が全く担保されておらず、納得できない」と嘆く保護者も多いのだ。
「U12部会の関係者の話では、U12部会長と、数名の副部会長だけが密室で抽選を行ったというのです。あるチームの指導者が部会長に『どういう経緯で抽選が行われたのか』『議事録を見せてほしい』などと要求しても、『議事録はとっていない』の一点張り。悪びれる様子もなく、事の重大さを理解していない様子だったと聞いています。そうしたことから、上部団体へ告発文を出すに至ったのです」(同前)