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――そんなに痩せるんですね。

Gen これは2回目の術後21日目の動画ですが、太腿が女性の腕くらいの細さになっています。

 普段の生活では足に重力の負荷がかかるので、筋肉が日々維持できます。ところが寝ている時間が長いと、どんどん萎縮するんです。だからドクターからは「とにかく歩いて、食べろ。それが君の仕事だ」と言われました。「我々はチームだから、君の頑張りも必要なんだ」と。

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2回目の術後、21日目の歩行練習の様子

「かかとが床につかない!」“尖足”状態って?

――筋肉をもう一度つけるしかないと。

Gen そうです。筋肉は量だけでなく、延ばした骨に合わせて長さも必要です。だから尖足(せんそく)になりながらも、痛み止めを飲んでとにかく歩きました。

――尖足とは?

Gen 尖足は、足の甲がのびてつま先方向に下がり、かかとが下につかない状態です。

 これは2回目の術後43日目の写真ですが、左足のかかとがサンダルから少し浮いています。骨の延びに対してアキレス腱の延びがついてきていないので、かかとが浮いてしまうんです。

2回目の術後、43日目(本人のYouTubeより)

 この状態だと歩行器が手放せません。ドクターからは「尖足は術後によく起きることのひとつだから、リハビリが大事。できれば1日5時間歩くように」と言われていました。

 僕は比較的、術後の経過が順調な方だったと思いますが、もっと食べてしっかり動いていれば、さらに理想的な早さで回復していたかもしれません。