大阪の朝日放送制作・テレビ朝日系の素人参加番組『新婚さんいらっしゃい!』で51年にわたり司会を務めてきた落語家の桂文枝がこの春をもって勇退し、そのあとを同じく吉本興業所属のタレント・藤井隆が引き継ぐことになった。
1971年にスタートした『新婚さんいらっしゃい!』は、そもそも「永遠に続けることのできる番組」として、朝日放送のプロデューサーだった澤田隆治らによって企画された。文枝もまた5年ほど前より番組50周年に向けて、それ以降も番組を継承していくべく自分の次の司会者の育成を頭に置いていたようだ。新司会者に選ばれた藤井隆はきょう3月10日、50歳の誕生日を迎え、まさに人生の節目で大きなバトンを受け取ることになる。
それにしても、一般の新婚夫婦を相手にトークを繰り広げる『新婚さんいらっしゃい!』の司会に藤井隆とは、これ以上納得のゆく人選もないだろう。
グラビアアイドル・乙葉との馴れ初め
藤井はもともと結婚願望が強く、27歳のときのインタビューでは、結婚しても浮気はしない、相手を愛し抜く自信があると断言していた(※1)。実際、2005年に元グラビアアイドルで女優・タレントの乙葉と結婚してからは、愛妻家のイメージが定着している。乙葉とはCM共演が馴れ初めで、やがて交際に発展。当時の報道では、父親を事故で亡くした彼女を藤井が励ましたことから仲がより深まったとも伝えられた。
2007年に長女が生まれてからは、乙葉が《基本的に娘を見ているのは私ですが、娘の食事の世話や公園に連れていくなど、主人も気づいたことがあれば助けてくれます。それに彼が休みのときには、私の時間を作ってくれるんですよ》と語っているように(※2)、レギュラー番組を多数こなしながらも育児に積極的に協力してきたようだ。