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〈母と交際相手を起訴〉鹿児島4歳女児溺死 犯人の“刺青男”は葬儀で「泣きじゃくっていた」

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小学校時代にイジメを受け、中学に入ると不良に

「共働き家庭の一人っ子として母や祖父母に甘やかされて育った日渡ですが、父親には怯えていて、父親がいる時は家の中で遊ぶことも許されない状況でした。抑圧されていたせいか、小学校の頃はつまらない嘘をつくことも多く、周囲から仲間外れにされるなどのイジメを受けていました」

ほぼ全身に刺青を入れていた(日渡のSNSより)

 その反動からか、中学に入ると不良を気取るようになり、学校をサボるなどの問題行動が増えたという。

「不良と言っても強い人には歯向かわず、後輩や力の弱い仲間を罵倒し、蹴ったりする“弱い者いじめ”という感じでした」(同前)

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 日渡はその後、県内の公立高校に進学したものの、トラブルがもとで謹慎処分を受け、自主退学している。

「成人式の時、金髪に黒のスーツ姿で参加した日渡が、来賓の挨拶中にヤジを飛ばして式を妨害していました。周りから囃し立てられると調子に乗るところは相変わらずでした」(同前)

 日渡が常連だった飲食店の店主が語る。

「『金ならあるけぇ』と言って、週一回ペースで飲みに来ていた彼に“変化”が現れたのは今春のことでした。交際相手の子供を祭りに連れて行ったり、朝方まで飲んでいた彼が『子供がいるんで』と断わって、どんなに遅くても午前2時には帰るようになったのです」