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交際相手は璃愛來ちゃんの母親だった

 その交際相手こそ、璃愛來ちゃんの母親だった。当時、彼女は薩摩川内市に住み、市内のクラブに勤務していたという。

「薩摩川内市には彼女の実母も住んでいたことから、璃愛來ちゃんを認可保育園に通わせながら働いていましたが、そのうちに日渡の子供を妊娠。今年12月の出産予定日に備え、結婚も視野に入れた家族公認の関係だったようです」(事情を知る関係者)

 ところが一方では、深刻な虐待被害とネグレクト(育児放棄)の兆候が顕在化してもいたのだ。

 薩摩川内市内のドラッグストアの店長は2019年3月、閉店準備に入った夜10時前の店内に、一人で姿を見せた璃愛來ちゃんを不審に思い、警察に通報した。

「お菓子売り場に1人でいて、親の姿が見当たらないので、名前を聞いたら『りあら』と名乗った」(店長)

 璃愛來ちゃんが夜間に1人で徘徊し、警察に保護されたケースは3月下旬から4月にかけて計4回。虐待を察知する機会も見過ごされ、結果的に彼女の“シグナル”は行政側には届かなかった。

記者会見で謝罪する出水市職員

 璃愛來ちゃんの葬儀で、日渡は人目も憚らず、泣きじゃくっていたという。

「優しくていい子だから」

 日渡の祖母は加害者となった孫を庇うが、地元の知人はこう話す。

「実家に寄生し、贅沢三昧の暮らしぶりで、前の彼女も彼の暴力に悩んでいた」

 無力な4歳の女児が味わった絶望の日々は、想像するに余りある。

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