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「このことについては私にとりましても、大変遺憾なことでございます。本事案につきまして事案の全容解明、当該事態への対処、同種の事態の発生防止が図られるよう、適切な調査が行われることが重要と考えておりまして、いじめ防止対策推進法のさらなる周知徹底を図っていきたいと思います」
そして梅村議員は最後に、準奈さんの母親と一緒に傍聴席に座っていた小学4年生の妹に触れた。
「今日は山形から小学4年生の女の子が傍聴席に来てくれています。彼女は調査委員会の対応に苦しむ両親の姿も見てきています。生まれた時から一緒に過ごしたお姉さんを亡くされて、あの小さな体にどんな思いを抱いているのか、私たちには想像すら及ばないところであります」
「何があっても娘はもう戻って来ないので…」
国会答弁を見守った準奈さんの母親は、現在の心境をこう打ち明ける。
「国会の答弁を見てこの1年のいろいろな想いが込み上げてきました。山形に戻る新幹線で妹が眠って1人になったら、涙が止まらなくなりました。何があっても娘はもう戻って来ないので、制度や法律なんてどうでもいいと心のどこかで思っていたのですが、国会で大臣が再調査の約束を明言してくれたことで、少しだけ前へ進んで生きていく覚悟ができました」
間もなく第三者委員会による調査結果が遺族に報告される。校舎4階から命を絶った少女を追い詰めたものは何だったのか。調査報告書にその答えがあると信じたい。
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