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学生たちのSOSに防衛大はどう答えるか

 2月6日時点で、防衛大が学生たちの“外出禁止令”を解除する気配はない。学生たちから届いた数々のSOSの声。防衛大はどう答えるのか。

――学生が外出も禁じられている一方、指導官や職員はロックダウン中も変わらずに通勤しているのですか?

「校外に居住する職員は校務運営のために通勤していますが、会食の自粛や必要に応じた交代制勤務の実施等の感染拡大防止策を講じています」

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――TOEICや資格試験、自動車運転免許取得のためでも学生は学外に出ることができないとのことですが。

「学生については、校外での感染を局限するため、冠婚葬祭や通院といった真にやむを得ない場合を除き、外出させないこととしております」

――2021年に中止した「スキー訓練」を感染者数が多い今年は実施した理由は?

「2021年のスキー訓練は、同年1月8日から神奈川県において緊急事態宣言が発出されていたため、スキー訓練の実施は見送りました。2022年については、訓練開始の時点では、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発出がなく、感染拡大防止策を講じた上で実施可能であると判断したため、スキー訓練を実施しました」

――スキー訓練を引率した訓練部長が、「マスクをしていると息が切れて辛いから」と同訓練中にマスクを外すことを許可したのは事実でしょうか。

「スキー訓練中の学生については、原則としてマスクを着用させた上で、呼吸が苦しい場合には一時的にマスクを外すことを認めていました」

――訓練中、訓練部長が学生に対して幹部と懇談時の飲酒を許可し、宿泊部屋で指導官と学生ら10名が飲酒を含む会食をしたと聞いていますが。

「訓練に参加した学生に対しては、宿での飲酒は禁じており、また、訓練部長が懇談時の飲酒を許可した事実もありません」

――スキー訓練に参加した学生からコロナ陽性者が複数出ているのは事実ですか?

「スキー訓練に参加した学生から、新型コロナウイルスの陽性者が複数出ていることは事実です」

――防衛大のコロナ対策に多くの学生がストレスを感じていることについての見解は?

「学生の行動の制約を含む防衛大学校における感染拡大防止策及びその必要性については、これまでも、指導教官を通じて学生に説明をしてきたところであり、引き続き、学生への丁寧な説明に努めてまいります。また、職員についても、会食の自粛や必要に応じた交代制勤務の実施等の感染拡大防止策を講じています。

 いずれにせよ、防衛大学校としては、引き続き感染拡大防止に努めるとともに、学生のストレス軽減のための努力を継続してまいります」

 防衛大のあまりに杜撰なコロナ対策に振り回される学生たち。防衛大は、未来の日本の国防を担う若者たちを守れているだろうか。

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