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3代目ミラー号の可能性も?

 2代目ミラー号は依然として快調な走りを続けるが、制作サイドとしては「新たな用途」に向けた3代目ミラー号の開発も視野に入れている。とりわけ野本社長が示す3代目のアイデアからは、SODの今後の方針も読み取ることができた。

25周年を記念して制作されたアニバーサリーロゴ

「お客さんに新しい刺激を提供できる車を作れないかなと。車が代わると企画も変わってくるので、何か違ったものを撮れるギミックが詰まったミラー号を作りたいですね。大きいミラー号の中から小さいミラー号が出てくる……みたいな。タイムボカンじゃないですけど」(野本社長)

 さらに、「撮影以外の用途」という面でも幅を広げていきたいと野本社長は語る。

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「町おこしでミラー号を使ってもらうとか、ラブホテルがないところにミラー号を置いてもらうとか……たとえば田舎にミラー号が1ヶ月くらい止まってて、『ホテル代わりになってるらしいよ』みたいに、地元のカップルに違ったエロを刺激として楽しんでもらうとか。そういうのも、ウチとしてやるべきことなのかな、と思っています」(同前)

新たな活用法を検討中だというマジックミラー号

 AV以外の面でも、世の人たちがさまざまな「エロ」を刺激として楽しめるような取り組みを考えているわけである。さらに野本社長は「アダルトコンテンツの充実」という枠組みを超えたビジョンを示してくれた。

「いつか『童貞プロジェクト』っていうのやりたいと思ってるんですよ。日本の童貞率をどれだけSODが下げられるのかっていう。少子化の問題は政府の方でも色々やってますけど、ウチの方でも何かできないかずっと考えていて。そもそも童貞をなんとかしねぇとなって」

 突如として語り出された「童貞プロジェクト」とは、一体いかなるものなのか。

「ちょっと勇気を出して、一歩踏み出せればいいと思うんですよ。まずはその勇気をつける段階を後押ししたいと思って、今風俗業界とも色々と話をしています。

 たとえば駅前の英会話に通うみたいな形で、毎週何曜日の何時から、みたいに風俗嬢さんのコマを取っていって、会話からキスから、関係の深め方についてレッスンを受けるみたいな。

 風俗嬢さんも今、なかなか仕事も減ってきてしまっているなかで、風俗店と協力してそういうアプリみたいなものが作りたいなと。あとはミラー号で講習を開くとか、そういうこともやっていきたいなと思っていますね」