製造から20年、いまだ快調なミラー号
このように起伏に富んだ歴史を歩んできたミラー号シリーズだが、それを支える2代目車両も製造から20年以上が経つ。経年劣化が心配されるところだが、走行に関わる機関は極めて快調だという。
「消耗品の交換なんかはありますけど、日常的なメンテナンスは私たちがしていますし、整備や車検はディーラーの方できっちりやってもらっています。極端な話、あと10年くらいは全然いけちゃうと思いますよ」(車両部担当者)
一方で、懸念されるのは架装部分の劣化だ。雨漏りや展開部の動作の鈍化など、少し気にかかる箇所も出てきている。それでも、おおよそ年に一度のペースで大きめの修繕を加えながら、撮影に耐える状態を維持しているそうだ。
ミラー号のドライバーを募集中?
さらに、ミラー号の今後を考えるにあたり、「後継者不足」の問題も不安視されている。
「もうね、ぼくらも20年くらいやってて、ミラー号の運転や管理を二人でやるのも体しんどくて。たとえば一人が夏休み取って、もう一人が入院しちゃったらミラー号どうなっちゃうんだろうっていう。なので早くぼくたちに代わってくれるドライバーさんが欲しいですね」(同前)
ミラー号を運行・管理する若手がおらず、現在募集中(応募はこちらから)なのだとか。求める条件を聞くと、次の答えが返ってきた。
「やっぱ歳は若い方がいいと思いますよ。整備の技術はなくても問題ありません。ただやっぱりある程度、車に興味ある人じゃないと難しいですね。車見てかっこいいなとか、あの車に乗って女の子ナンパしてやろうとか。
SODのロケは車に結びついてますから、車に興味持って、モデルにいい環境を提供してあげるっていう意識があれば、ロケに携わらなくてもモチベーションは上がるんじゃないかと思いますね」(同前)
車に興味があり、刺激に満ちた日々を送りたい有志は、SODの車両部に問い合わせてみるのもいいかもしれない。