Q スペイン旅行、カタルーニャ自治州の独立騒動で治安が心配です。

 FCバルセロナの試合観戦に行こうとスペイン旅行の計画をしていたのですが、カタルーニャ自治州の独立運動による治安の悪化を心配しています。その後、情勢はどうなったのでしょうか? スペインを訪れても大丈夫でしょうか。(30代・男性・会社員)

A 一時の独立熱は冷め、街は平静を取り戻しているそうです。

 確かに気になりますね。最近、カタルーニャ地方に取材に行ってきた知人に話を聞くと、一時の独立熱は冷め、街は平静を取り戻しているそうです。

 独立運動が燃え盛っていたときには、アパートのベランダにカタルーニャ独立の旗が林立していたそうですが、最近はめっきり減り、代わってスペイン国旗を掲げた家も目立つそうです。スペイン国旗を掲げるということは、独立反対の意思表示。つまり、独立反対を堂々と言える空気になったということです。

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 独立騒動で、質問者のようにバルセロナ行きを断念した人も多く、いつもは長蛇の列ができるサグラダファミリア教会もガラガラで、ゆっくり見学できるそうです。

バルセロナのサグラダ・ファミリア ©文藝春秋

 というわけで、日本から見ているほどスペインの情勢が悪化しているわけではありません。むしろ観光客が激減したことで、どこもサービスが良くなり、ホテル代は安くなっているそうです。その点では、いまが絶好のチャンスとも言えそうです。

 ただし、治安の良い日本に比べれば、ヨーロッパはどこもスリや置き引きなどの犯罪が絶えません。スペインも場所によっては治安の良くないところがあることに変わりありません。それを知った上で判断されてはどうでしょうか。

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