それ以降は私も懲りたので屋外の案件だけを受けていましたが、それでも危険はついてまわりました。網タイツとミニスカートの服装を指定され、公園で撮影していましたが、足を組んでベンチに座りポーズをとらされていた時、レンズを向ける位置が変だなと気づいたんです。言い合いになりましたが、なんとか写真を見せてもらうと、足を組んだ先に見えるパンツがドアップで盗撮されていました。
もちろん、その場で写真は消してもらいましたが……。今でも腕が確かそうなカメラマンの依頼に乗ることはあります。ただ、ツイッターに過去の投稿が全然なかったり、会う前に服装の指定を細かくしてくるカメラマンには気をつけています」
「ヤった、ヤってない」という密室トラブルはよくある
ラブホテルでの撮影やスタジオで下着姿での撮影を依頼され、気心の知れたカメラマンに襲われるといった話は知り合いの間でも事欠かないという。
別の20代女性コスプレイヤーが続ける。
「男と女である以上、下心がゼロの人はいないと思います。『写真の腕は確かだけど、撮影した女は全員食っている』と噂のある有名カメラマンもいますし、昔から『ヤった、ヤってない』の密室でのトラブルはよくある話でした。最近は女性側が、ヤバいカメラマンのアカウントをツイッターで晒すこともありますけどね(笑)。
ただ、ほとんどはアマチュアで、コミケなどでSNSのアカウントを交換した人です。ストーカー化する人もいるので、撮影は現地集合。住んでいるところの駅も教えない。ハンドルネームだけでやり取りしています。(コスプ)レイヤーは、今じゃ女子高生はフツーだし、中学生も当たり前にいる。社会経験の少ない彼女たちが、下心のあるカメラマンにDMで釣られる可能性は大いにあると思います。ちなみに今は未成年のカメラマンも増えていて、レイヤーと未成年同士、“マッチングアプリ感覚”で出会いの場になっているパターンも多いですね」
そんな危険を冒してまで撮影を続ける女性側のモチベーションは何なのだろうか?