レイヤーとしての最終ゴールは「えなこ」「いおりん」
「女性側は、『若いうちにしか着られない服を着た、綺麗な姿の写真を残したい』という思いが強いんだと思います。なかにはコスプレといっても、『温泉旅行風にしたい』とか言って髪のセットとメイクだけでタオル1枚、個室風呂で行う撮影もありますけど(笑)。
ツイッターに写真を載せて、100『いいね』ぐらいもらえたら最高ですね。有名になってえなこやいおりん(※伊織もえ)のように企業案件で食えるようになるのがコスプレイヤーとしての最終ゴールです」
店に内緒で個人的に連絡を取る女性スタッフも増加
また、見ず知らずの人に撮影されて被害に遭うケースが多発する一方、“個撮”のきっかけの1つになっているのが、コスプレイヤーやアイドルを夢見る女性が多いコンセプトカフェ(コンカフェ)だという。メイド服から胸元を大きく開けたセクシーな服装まで、店の世界観に合わせた様々なコスチュームで女性が接客するスタイルで人気が高まっている。
ただ、コロナ禍の影響を受けて、最近は時短営業になったり、店舗そのものを閉める店が増えた。原則、客とスタッフが個人的な連絡先を交換することは禁止している店舗も多いというが、出勤時間が減り収入が減ったため、店に内緒で個人的に連絡を取り、代金をもらって撮影に応じる女性スタッフも増えているようだ。
「実は妊娠していて……」お客さんに孕まされた女性スタッフも
秋葉原のコンカフェの女性スタッフが語る。
「店で仲良くなったお客さんを1対1で接客している時に、『お金をあげるから撮らせて欲しい』とお願いされることはよくあります。私は応じたことはないですが、“撮影”を口実に連絡先を交換して店外デートに行き、内緒で付き合う娘もいます。なかには『実は妊娠していて……』と、そういうお客さんに孕まされたとカミングアウトする同僚もいました。
コロナ禍になってからは、そういったリクエストに応じる娘が増えた気がします。彼女たちがどこまで危険を認識しているかは微妙ですね……。店は16歳以上であれば働けるので、入学してすぐにSNSで店の制服を見て『可愛い!』とバイトを始める高校生や、地方から上京してアイドルを目指して入店する大学生も多い。悪い客に“撮影”といって騙されないか心配です」